...裏日本では、羽前(うぜん)の三瀬から越後の村上あたりまで出て来る海岸路が涼しいところです...
田山録弥 「談片」
...特に北陸地方や東北のいわゆる裏日本には...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...このように何故裏日本に雪が多く降るかということは...
中谷宇吉郎 「雪」
...「裏日本一帯の吹雪...
中谷宇吉郎 「雪」
...だが裏日本の金澤に生れ...
萩原朔太郎 「悲しき決鬪」
...裏日本の市振(いちぶり)と云う処へ行くかも知れません...
林芙美子 「新版 放浪記」
...裏日本へ行って来ます...
林芙美子 「新版 放浪記」
...少年時代に小鳥とりなどなさらなかって? 裏日本の方ではみんなやるようですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いわゆる裏日本の一部を成します...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...裏日本の秋は早い...
吉川英治 「私本太平記」
...裏日本特有な波濤でもあったから...
吉川英治 「私本太平記」
...遠いむかしは大枝山(おおえやま)から生野(いくの)を経て裏日本へ出る駅路(うまやじ)のあった跡だという...
吉川英治 「新書太閤記」
...事変の真相が裏日本いったいへ聞えて来るまでには...
吉川英治 「新書太閤記」
...もし、そこに立って、霧の晴れまに、西方を望むならば、裏日本海の、鯖(さば)の背のような海洋を長く区切る半島線の一端に、白壁、石垣、やぐらなどの、末森城の影を、指呼(しこ)する距離に、望み得るであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...裏日本の海が、松の森と山鼻のあいだに、染め出したように鮮明に見えてきたのは、どこかに、月が出ているからであろう...
吉川英治 「親鸞」
...五裏日本の風にはもう冬の訪れが肌を刺してくる...
吉川英治 「親鸞」
...裏日本を背にして...
吉川英治 「親鸞」
...熊野灘つづく限りの長汀曲浦と、ここの松々々の磯松原は、湘南にも、裏日本にも、ちょっと比肩しうる地を思い出せない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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