...その憎悪は何か親近な感情に裏打ちされて...
梅崎春生 「風宴」
...心靈の存在に確乎たる裏打ちを施すのであつた...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...裏打ちの反古の文字を読んで見た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...これらの点は化学テストや会社の料金領収書などによって裏打ちされていないと信頼することはできなかった...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...彼等を裏打ちしてゐる苦痛のおかげにすぎないのだ...
立原道造 「白紙」
...習俗や制度の心理的な裏打ちを指す...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...ただ現実が理念によって裏打ちされたと解釈されただけに過ぎないのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...黒い裏打ちの布だけが見えているのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「泉」や「繪本」などを裏打ちにしてゐるもの...
堀辰雄 「「繪本」」
...いくぶんの現実性をもってこの物語を裏打ちするに相違ないと信ずることができる...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...茶色の薬袋紙で裏打ちをした...
牧野信一 「昔の歌留多」
...そしてそのすべての場合に堂々たる自信に裏打ちされているのは...
三好十郎 「恐怖の季節」
...最大多数の人々への実際的な愛というものでたえず裏打ちされていないと...
三好十郎 「恐怖の季節」
...彼はこれを経師に裏打ちをさせ...
室生犀星 「芥川の原稿」
...絵襖には裏打ちの紙が幾種類か必要である...
山本周五郎 「さぶ」
...T子が相手の恋を敵本主義の裏打ちものとウスウス感付いていた事は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...幾つかの面に於いて事実による何らかの裏打ちがあるに違いないと常々考えてはきたものの...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...漱石のサロンにはこの悲劇の裏打ちがあったのである...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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