...この花屋の裏座敷も...
芥川龍之介 「枯野抄」
...風通しの好い裏座敷で...
芥川龍之介 「妖婆」
...それが裏座敷の廻縁(まわりえん)の総欄干へ...
泉鏡花 「浮舟」
...そうして新町四十七番地鈴木芳吉という湯屋の裏座敷を借りて其処(そこ)に二人は机を並べ行李を解いた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その大谷君と坂本君とがある日連れ立って銭湯の裏座敷の余ら寓居を訪問して来た...
高浜虚子 「子規居士と余」
...二君が熱心な俳句宗となったのは後に子規居士の許(もと)に直参してからの事であったが手ほどきはこの鈴木芳吉君の裏座敷であった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...銭湯の裏座敷に並べた机の上の灯火も寒い色が増して来た...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その頃四十位の一人の未亡人が若い娘さんと共に裏座敷を人に貸して素人下宿を営んでいるのであった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...わけても平右衞門町の佐渡屋――金の實(な)る木を植ゑたと言はれる兩替屋の裏座敷には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裏座敷の二畳の部屋へなか子を連れてゆき...
林芙美子 「朝夕」
...裏座敷の方にみちびいた...
火野葦平 「花と龍」
...一日まるっきり口を利かないで御飯をたべることがよくあるのよ」ふき子はお対手(あいて)兼家政婦の岡本が引込んでいる裏座敷の方を悩ましそうに見ながら訴えた...
宮本百合子 「明るい海浜」
...私が裏座敷の二階の本箱の間に入っておとなしく本を立読みしている時には...
柳田国男 「故郷七十年」
...大庄屋の家に私が自由な出入りを許された三木家の裏座敷は...
柳田国男 「故郷七十年」
...廊下を隔てた裏座敷で...
山本周五郎 「へちまの木」
...煙草屋の裏座敷だの……その中(うち)でも特に舌を捲いたのは...
夢野久作 「鉄鎚」
...竹林を前にした裏座敷に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ここの裏座敷は、母屋の家族たちがいる所に間近いとみえて、出入りの者の声や、厨(くりや)の音や、どこかで銭をかぞえる音や――前の離室(はなれ)とはだいぶ空気がちがっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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