...花屋仁左衛門の裏座敷では...
芥川龍之介 「枯野抄」
...風通しの好い裏座敷で...
芥川龍之介 「妖婆」
...それが裏座敷の廻縁(まわりえん)の総欄干へ...
泉鏡花 「浮舟」
...二君が熱心な俳句宗となったのは後に子規居士の許(もと)に直参してからの事であったが手ほどきはこの鈴木芳吉君の裏座敷であった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...銭湯の裏座敷に並べた机の上の灯火も寒い色が増して来た...
高浜虚子 「子規居士と余」
...裏座敷で琴が聴(きこ)えて――もっとも兄と一さんじゃ駄目ね...
夏目漱石 「虞美人草」
...わけても平右衞門町の佐渡屋――金の實(な)る木を植ゑたと言はれる兩替屋の裏座敷には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わけても平右衛門町の佐渡屋――金の実る木を植えたと言われる両替屋の裏座敷には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...裏座敷の二畳の部屋へなか子を連れてゆき...
林芙美子 「朝夕」
...裏座敷の方にみちびいた...
火野葦平 「花と龍」
...全く我々の・全く自由独立の・そこに我々のまことの自由と本当の隠遁孤独とを打ちたてるべき・裏座敷*を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私が裏座敷の二階の本箱の間に入っておとなしく本を立読みしている時には...
柳田国男 「故郷七十年」
...廊下を隔てた裏座敷で...
山本周五郎 「へちまの木」
...っていう話を聞いたこたあねえかい」「おらあ源さんのことを聞いてるんだ」「てめえのざんげ話をするほどぼけちゃあいねえよ」裏座敷の喧嘩はおさまったらしく...
山本周五郎 「へちまの木」
...おくみに「裏座敷へ」と囁(ささや)いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐はやおら裏座敷へいった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...竹林を前にした裏座敷に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ここの裏座敷は、母屋の家族たちがいる所に間近いとみえて、出入りの者の声や、厨(くりや)の音や、どこかで銭をかぞえる音や――前の離室(はなれ)とはだいぶ空気がちがっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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