...第二回のときはクラブの調理場をぬけて裏口から出た...
海野十三 「地獄の使者」
...そっと裏口から忍び込んで二階に上り...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...その店の裏口から真面目くさってはいって行った...
太宰治 「未帰還の友に」
...(板女は裏口から逃げた者だ)藤枝は裏口へ飛びだした...
田中貢太郎 「女賊記」
...己はやつと裏口から小屋に這入つた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...それから君は今後は毎晩裏口から僕の所へ来る事にしてくれ給へ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...こっそりとこの裏口から帰って来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきなり裏口から庭へ入って行った平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜裏口から土藏の前のあたりは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつものやうにデパートの裏口から階段を昇り...
原民喜 「鎮魂歌」
...私は裏口から廻つて...
原民喜 「廃墟から」
...親方の家の裏口から入って来い...
火野葦平 「花と龍」
...裏口から彼を送りだすなり...
山本周五郎 「めおと蝶」
...掃除をした鷄の糞を筵のまま裏口から塵溜へ持つていつて...
横光利一 「悲しみの代價」
...裏口から四人は中へ這入ると掃除のしてある部屋が二つあった...
横光利一 「旅愁」
...「おお、道がきれいになった、ゆうべの雨で」今も、庭の裏口から、宿の草履(ぞうり)をはいて外へ出た月江は、磯からくる風に黒髪を吹かせて、それへ軽く手をあてながら、「おりんや」と、涼しい目を細めて呼ぶ...
吉川英治 「江戸三国志」
...裏口からそっと出て来た...
吉川英治 「篝火の女」
...家の裏口から覗いたり...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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