...昔葉子に誓った言葉などは忘れてしまった裏切り者の空々(そらぞら)しい涙を見せたりして...
有島武郎 「或る女」
...砂馬は裏切り者にはちがいない...
高見順 「いやな感じ」
...このふんわりとしたちっぽけな裏切り者も...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...裏切り者はなごやかな雰囲気の内に巻き込まれて了う...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私は裏切り者じゃないですから大丈夫ですよ」「つまりあの人は執念深いもんですからねえ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...飲んだくれの、道楽者の、裏切り者だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...お前は殺人者であり裏切り者だから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...この私を裏切り者だなどとおっしゃられては...
正岡容 「小説 圓朝」
...フーシェという冷血な裏切り者...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...裏切り者裏切り者という声が...
吉川英治 「三国志」
...走り込んだにちがいありませぬ」「裏切り者の頼春が...
吉川英治 「私本太平記」
...それとも裏切り者の名和と一つ腹か」「心外なご疑念を」と...
吉川英治 「私本太平記」
...「裏切り者の結城めが!」であった...
吉川英治 「私本太平記」
...わしたちはまんまと裏切り者の奸計に陥ちていたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...裏切り者が続出せぬかという惧れだ」「いや」と...
吉川英治 「私本太平記」
...ここにもまた裏切り者があらわれた...
吉川英治 「私本太平記」
...「裏切り者をやるな」「神明砦(とりで)の寝返りぞ」「同士打ちすな...
吉川英治 「新書太閤記」
...「裏切り者は、子春丸です」彼をよく知る仲間の梨丸が、その後ですぐ将門に訴えた...
吉川英治 「平の将門」
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