...すぐに裏切られるやうな運命を持つてゐた...
芥川龍之介 「世之助の話」
...その目で見た事を経験で裏切られる事はないのだから...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...必ず、裏切られる...
太宰治 「女類」
...期待すれば期待するだけ裏切られるのである...
種田山頭火 「其中日記」
...じきにまたそれの裏切られる時の来るのを考えようとすらしなかった...
徳田秋声 「黴」
...心理学的意識概念は、常識的な概念乃至用語のセンスによって、裏切られる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...女から裏切られると...
豊島与志雄 「椎の木」
...「味方から裏切られることなんかは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それにまたこれらの音楽会では期待が裏切られることはありません...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...期待通りになるか或は期待が裏切られるか...
豊島与志雄 「小説中の女」
...すんでの事に太子に裏切られる所だつたのだ...
中島敦 「盈虚」
...杏平には自分の期待が裏切られるやうな経験はかつて殆どなかつたので...
新美南吉 「登つていつた少年」
...決して裏切られることを心配する必要もない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一たん自信を裏切られると...
平林初之輔 「犠牲者」
...今日もまた希望が裏切られるのではないかと...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...そこへいま往ってみても決して裏切られるようなことはありません...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...呪はれたる樽野は自分の――バツカスを讚ゆる歌に決め通してゐた醜態が見事に裏切られる愉快と恥を覚えた...
牧野信一 「円卓子での話」
...この次にはおれの方が裏切られる番だと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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