...余自身の生命を裏付けて再び之を繰返す處に微かなる滿足を感ずる丈である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...正義の信念によつて裏付けられたる戰ひ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そしてこの検屍官の推定を裏付けるかのごとく...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...人間的経験によって裏付けられている...
戸坂潤 「技術の哲学」
...俺の生還を喜ぶ気持の裏付けとして持ち出されるのである...
豊島与志雄 「渡舟場」
...いつも強い熱情の裏付けがあり...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...構想の発展に裏付けられたものであることを要する...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...私の眼には享楽的な実感が濃く裏付けられていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...たゞ或る時は僅かな経済学的知識を持出してその裏付けとなし...
中原中也 「非文学的文士」
...原子爆弾の威力の裏付けによって国家の不正行為を押え...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...長い経験に裏付けられた堅固な判断能力を持った達人は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...真実の裏付けとして私は見た...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...その言葉はそれを裏付けるやうな事情が直ぐに起らなかつたなら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私の考へは裏付けられた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼らの儕輩(せいはい)の中島元八がそれを裏付けていた...
本庄陸男 「石狩川」
...歴史的諸科學を裏付けしてゐる史觀なるものを示すことが出來ようかと思ふ...
三木清 「歴史哲學」
...慥(たし)かに裏付けていると信じられた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……そして、なおこの上の御助力を仰がねば実現もかないませぬで」と、道誉はここで、貨幣と人心との微妙な反射作用だの、元朝(げんちょう)の故事(こじ)だの、そして昨年度は、全国的に気温が高く、五穀豊作でもあったから、楮幣の裏付けは、充分に可能なはずであるなどと、自分の経済観から割り出したかぎりのものをかたむけた...
吉川英治 「私本太平記」
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