...――創作にはどうもその作者の人物が裏づけられていないと深くないようにわたくしには思われますが――?」「君はいつも理想主義者的に物を言う人だが...
岩野泡鳴 「猫八」
...いっそう裏づけられるわけです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...相應のたかい精神が必ず裏づけられてゐるものと私は信ずる...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...いつも自己意識によって裏づけられた行動でなければ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自己意識に裏づけられただけのものとして想定する道徳主義的な出発から一義的に出て来ることに過ぎなかったのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...特に夫が国民的信念というような法定常識によって裏づけられたり何かすると...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それには人間生活が裏づけられている...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...ドイツ魂の裏づけをした最初の人でもあったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...自分の思想を裏づけようとする時には...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...自分の歩みと二人の歩みとがぴったり合っていることが彼の考えを裏づけるように思われた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...自己の行動を裏づける...
火野葦平 「花と龍」
...このような観察を裏づけ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...その女らしい脆(もろ)さで裏づけされたつよさは...
宮本百合子 「新しい船出」
...それらの困難にめげない人間の成長への確信に裏づけられなければ...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...「そのかげには保のいのちをも裏づけているこの三年よ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「理」の半面にもうひとつ「情」の裏づけがあったによるのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ製作家の心理を忖度(そんたく)してこの観音の印象を裏づけようとするごときは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...従って我々は弥陀の慈悲に裏づけられた道徳を知ることができない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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