...僕はもちろん熱心に聞いている容子(ようす)を装っていました...
芥川龍之介 「河童」
...墓を出た骸骨(がいこつ)を装って...
泉鏡花 「怨霊借用」
...顔だけは平気を装って...
板倉勝宣 「春の上河内へ」
...普通の通行人を装って...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...最早や平気を装って通学を続ける余裕を失った彼は...
江戸川乱歩 「心理試験」
...多くはただ顔を見合せて無感動を装っていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その奥さんは平気を装って...
太宰治 「斜陽」
...装っているのだ...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...はじめは平気を装っていたが...
太宰治 「東京八景」
...表面何事も知らぬ体裁を装って...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...私はできるだけ平静を装って...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...彼らが言ったりしたりすることにはまったくの無関心を装っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」荘一清は快活な調子を装っていましたが...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...そして素知らぬ風を装って...
豊島与志雄 「変な男」
...狂気を装って逃げようというたくらみを見誤ることはありませなんだ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...探検者を熱心に見ている風を装っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...それだけは遁さずに淡白さを装っていたのかと思うと...
横光利一 「旅愁」
...いい所を見つけてきた」一角が鐺(こじり)を突いて立つと、旅川周馬、「だが、待ちたまえ」と、沈着を装って、「江戸表で探った所から推すと、その弦之丞は、もうとくに、垂井(たるい)の国分寺に着いて、道者船の出る日を待ちあわせている筈だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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