...帰途(かへりしな)に買つて来た――一円某(なにがし)の安物ではあるが――白地の荒い染の反物を裁つて...
石川啄木 「鳥影」
...いつも白木綿を裁つて着てゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...皮を裁つことや縫うことを覚え...
徳田秋声 「縮図」
...外套(まんとお)を裁つでござりませう...
ボードレール 富永太郎訳 「或るまどんなに」
...「書物の縁を裁つくらいの配慮はしておいて貰いたいものだ...
豊島与志雄 「ふざけた読書」
...仕立屋が衣服を裁つ技術に自信を有(も)つように...
中島敦 「光と風と夢」
...井戸端で少し暇どると饂飩を裁つて居る男があとが出來たと怒鳴る...
長塚節 「芋掘り」
...それでも其夜ランプの下で自分の袷地を裁つて威勢よく箆をつけて居るのを見て少し心がゆつたりしたやうであつた...
長塚節 「隣室の客」
...「日本の着物を裁つといふのは...
長谷川時雨 「きもの」
...「日本の着物を裁つといふのは...
長谷川時雨 「きもの」
...奥のわたどのに沓(くつ)投げ入れてその夜も宿直(とのい)のように体裁つくろうていては...
室生犀星 「花桐」
...新らしい木綿を裁つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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