...赤幡(あかはた)を裁ち四...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...廉※は衣装などの裁ち目たたみ目などのそろったさま...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...夏きてまたも新らしく薄ら衣服(ごろも)を裁ちきれど...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...どんな形に裁ち縫ひしたものか知らないが...
薄田泣菫 「独楽園」
...また「裁ち逢わぬ衣は誰も着ぬものを...
高木敏雄 「比較神話学」
...お庄兄弟のためにも新しい春着が裁ち縫いされ...
徳田秋声 「足迹」
...色紙で小さな衣服を裁ち...
豊島与志雄 「蓮」
...その庭をゆがめ裁ち切り皺(しわ)をつけ飾り立てて情事に適するように仕立て上げていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夕より雨のいたくふりいでたればさきはひのよしとふ宵の春雨はあすさへ降れどよしといふ雨春雨に梅が散りしく朝庭に別れむものかこの夜過ぎなば宵すぐるほどに雨やみてまどかなる月いづあすはよき日と思はれければしば/\も裝ひ衣ぬぎかへむあすの夜寒くありこすなゆめなほ思ひつゞけゝる柞葉の母が目かれてあすさらばゆかむ少女をまもれ佐保神夜をこめてあけの衣は裁ちぬひし少女が去なば淋しけむかも四月十七日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...ふぞくした繻絆でも、下布でも、みんな堅長、横長、角型であるから、たち屑も出ないが、裁ち、縫ふのが樂であると共に、着るのも樂だ...
長谷川時雨 「きもの」
...裁ち方はもちろんのこと...
羽仁もと子 「女中訓」
...何しろ裁ち方がすつかり異つてゐるので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...年を取った女房たちが裁ち物などを夫人の座敷でしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...新しい銘仙の裁ち切れが累ねられてあつた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...派手な模樣の銘仙ものを裁ち板にあてがつてゐたところであつた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...その裁ち口をもう一度鋏で切り直して...
室生犀星 「神のない子」
...これを製本師に裁ち切られたものと想定して本文中に挿入しているが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)これこそ他人にはかせる靴を裁ち縫いすること...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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