...駑馬は駑馬となつて再び笊を被る...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...猥(みだり)に卿等(けいら)の栄顧を被る...
泉鏡花 「一景話題」
...自分の被る麥藁帽の裏絹へ數多く書かせた藝者や女郎の自署であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なぜそんなものを被るのか分らないが...
海野十三 「深夜の市長」
...そして土挨を被るにある...
大杉栄 「奴隷根性論」
...幕府の恩遇を被ること...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...僧侶の被るフェルト帽を一層目深に引きおろした...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...成文律を犯した者が永久の罰を被るのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...其論旨まで買被るけれども...
内藤湖南 「北派の書論」
...六屋根の雪下ろしの次に雪の被害を被る著しいものとしては...
中谷宇吉郎 「雪」
...まだ帽子を被るほど寒さを感じた事はないと威張ってるんです――寒いから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ずり上げてあった帽子を再び深く被ると...
北條民雄 「いのちの初夜」
...着物を脱いで寝巻を被ると黙つて布団の中へもぐり込んだ...
北條民雄 「道化芝居」
...稍アミダに被る癖だつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...他の諸部ことごとく大皿様の鱗を被る...
南方熊楠 「十二支考」
...久しく見廻して汝ら何人で形容卑劣なくせに尊い袈裟を被るぞと問うた...
南方熊楠 「十二支考」
...情夫はあつても物質上の損害を被る事が少(すくな)く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...鉱山採掘の熟練及び機械の進歩からも変動を被るが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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