...彼女と袂別するのはつらかった...
...父親が突然死去したため、袂別の機会を失ったことが心残りである...
...長年の仲間たちとの袂別は本当に辛かった...
...愛情をこめた袂別か歓迎か以上には出ないのである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...別れる時には礼儀正しい袂別をなした...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...木下は遂に社會主義者に對して袂別の辭を書くに至りました(明治三十九年十月發行『新紀元』第十二號)...
石川三四郎 「浪」
...恋人に袂別(べいべつ)して...
石川啄木 「渋民村より」
...長年の政治生活に決然と袂別を告げた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いままでの日本人らしい袂別(べいべつ)な言葉だ...
田中英光 「さようなら」
...レーニンと袂別したプレハーノフは爾後暫くの間全くのメンシェヴィキとして止まった(『吾等の批判者の批判』が一九〇六年ロシア語で出版された)...
戸坂潤 「辞典」
...民衆はぜひともそれと袂別(べいべつ)すべきであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その自分に袂別し...
中井正一 「美学入門」
...「袂別する時に、初めて、ほんとうに遇(あ)えたのだ...
中井正一 「美学入門」
...と嬉々として袂別するのであった...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...つつしんで永劫(えいごう)の袂別(けつべつ)をもうす」かしわ手の音がつめたく背すじを走った...
本庄陸男 「石狩川」
...みんなに袂別を告(つげ)るつもりだつたらしい...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...同座の人々とも袂別(べいべつ)して...
吉川英治 「黒田如水」
...なお四十七歳の肉体から袂別しきれぬかのような生の執着が薄青ぐろく煙っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...あらゆるものに袂別(べいべつ)を告げ...
吉川英治 「親鸞」
...ここの水入らずな袂別のすむのを...
吉川英治 「日本名婦伝」
...江戸の知己すべてと袂別(べいべつ)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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