...衷心の感謝を伝えます...
...彼の衷心の願いは家族と幸せに暮らすことだ...
...衷心からの応援をお願いします...
...彼女は衷心からのメッセージを送ってくれた...
...衷心に報告します...
...而して僅に十一歳の幼者をば、識らぬ人に託して遣るに忍びで、遂におのが一人の愛児をもさし出だして、其の行を共にせしむるに至りき、奉公の衷心、亦何ぞ美なるや...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...私が自ら生活して行く根柢を立派に有つてあゝ云ふ突飛なことをして迷惑を地主に与へると云ふことに就ては衷心忸怩たるものがないではないが私は自分の正しい文芸的労働の結果に其の生活の根柢を有して居る積りで居るし...
有島武郎 「狩太農場の解放」
...友はわが衷心(ちゅうしん)を悉(ことごと)く了解しくれるならんと予期していた...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...衷心(ちゅうしん)感謝の意を表するものであります...
海野十三 「火星探険」
...衷心恐縮に堪(た)えぬ次第である...
大隈重信 「平和事業の将来」
...それだけにわれわれの応答は衷心から出て来る...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...衷心から、真底から愛したいって、それはすばらしいことばでしたね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...正しい方向に向って帰着を得たいものだ――と衷心に深く欣求(ごんぐ)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが私は私の子に對して衷心からの愛情が薄いのです...
長塚節 「教師」
...然(しか)し卯平(うへい)は決(けつ)して衷心(ちうしん)からおつぎを憎(にく)まなかつた...
長塚節 「土」
...死力をつくし……前罪の万分の一にても相償ひ申したく」――とまで衷心を披瀝(ひれき)した...
本庄陸男 「石狩川」
...自分は衷心から同情して止まない...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...妻ノブ子は友人として衷心からの感謝をコンドルに捧げておりましただけで...
夢野久作 「暗黒公使」
...衷心から同感の意を表明するに躊躇しないものである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...衷心からそう信じているものならば...
夢野久作 「鼻の表現」
...衷心から祈るところから發してゐる...
吉川英治 「折々の記」
...衷心(ちゅうしん)から説(と)いたことも...
吉川英治 「新書太閤記」
...孔子学派における道の実現は前述のごとくあくまでも衷心の誠意をもってすべきものであるが...
和辻哲郎 「孔子」
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