...たくましい意志と冷刻な批評とが互いに衷(うち)に戦って...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...これが陛下の仰せらるるいわゆる和衷協同(わちゅうきょうどう)である...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...彼は折衷家となって宇宙の因襲を静かに信じてこんなものだと悟っている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...所謂(いわゆる)新日本再建の微衷を吐露し合ったが...
太宰治 「パンドラの匣」
...願わくは執事辱(かたじけな)くも鄙衷(ひんちゅう)を察して...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...十畳のその居間は和洋折衷とも言いつべく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...又二つの折衷でもなくて...
戸坂潤 「読書法」
...彼等は決して折衷家ではなかったにも拘らず...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...又一方から見ると作者(さくしや)の愛(あい)が實際(じつさい)にその衷心(ちうしん)から滲(にじ)み出てゐる例へば「小さき者へ」の中に於ける...
南部修太郎 「三作家に就ての感想」
...堂と言っても和洋折衷のバンガロー風のあずま家で...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...幕政改革をめざす折衷派の盟主島津久光(しまづひさみつ)が上洛するその直前をねらって...
服部之総 「新撰組」
...苦衷を共に分つ相手もなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...」(一八一七年)〔(クリスチァン・シュツルムの著書からの書き抜き――訳者)〕*われらの衷(うち)なる道徳律と...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...下方にて雅俗折衷之助が軍配に對する我が反撃の條にしるすところを參看せよ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...不世出の国粋芸術家梅津只圓翁の真骨頂を世に伝えたい微衷に他ならない事を御諒恕賜わらば幸甚である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...なるほどご苦衷(くちゅう)だろう...
吉川英治 「三国志」
...衷心(ちゅうしん)から説(と)いたことも...
吉川英治 「新書太閤記」
...何かとご苦衷(くちゅう)のほど...
吉川英治 「源頼朝」
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