...彼の衷にあって彼を刺戟(しげき)するのに因(よ)るのではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かくて私の衷にある完(まった)き世界が新たに生れ出るだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...自分は衷心から珍らしいような嬉しいような感じがするのである...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...微衷をお汲(く)み取り願い上げます...
太宰治 「新ハムレット」
...而(しこう)して当時その苦衷を了せられずして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...十畳のその居間は和洋折衷とも言いつべく...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...しないことを吾々は衷心から希望せざるを得ないのであるが...
戸坂潤 「社会時評」
...この寺の多くの僧侶が衷心から彼に同情を寄せ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...だましだまし使用する苦衷は...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう少し苦衷を訴えて真剣にからかひたくなる...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...自分は衷心からして何うか予をして苦ましめよ...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...衷心から喜んでホッとした...
夢野久作 「少女地獄」
...千蛾の微衷(びちゅう)をおくみとり遊ばして娘月江のこと...
吉川英治 「江戸三国志」
...臣の微衷(びちゅう)は...
吉川英治 「三国志」
...大将十河殿にむかい衷情(ちゅうじょう)を訴えてみましたところ...
吉川英治 「新書太閤記」
...この苦衷(くちゅう)を抱いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...衷心(ちゅうしん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...足かけ十年の苦衷(くちゅう)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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