...老衲(ろうのう)自らその方と法験(ほうげん)を較べに罷(まか)り出(いで)た...
芥川龍之介 「邪宗門」
...「衲(わし)の画は売り物ぢやない...
薄田泣菫 「茶話」
...老衲(ろうのう)火燵(こたつ)に在(あ)り立春の禽獣(きんじゅう)裏山に雨の中に立春大吉の光あり大正七年二月十日 発行所例会...
高浜虚子 「五百句」
...衲衣(のうえ)の衣文なりを形づくってゆく方法であるから...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...衲(わし)も一緒に行って...
橘外男 「蒲団」
...雲衲(うんのう)が集まっての炉辺(ろへん)の物語――音に聞えた音無(おとなし)の名残(なご)りを見んとて...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲衲たちも興に乗って...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは雲衲(うんのう)の一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうもひとごととは思われない気がします」雲衲の一人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...会下(えげ)に掛錫(かしゃく)する幾万の雲衲(うんのう)を猫の子扱い...
中里介山 「大菩薩峠」
...何者とも知れず衲衣(のうえ)を着た高僧が近づいて法然の赦免について苦諫奏上することなどがあって驚かれている処へ...
中里介山 「法然行伝」
...一所不住(いっしょふじゅう)の沙門(しゃもん)雲水行脚(うんすいあんぎゃ)の衲僧(のうそう)は必ず樹下石上を宿(やど)とすとある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「不幸娘の分娩は老衲自身...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...袈裟や衲衣もすつかり買つて...
三島霜川 「自傳」
...野衲(やのう)の取越し苦労などは...
吉川英治 「黒田如水」
...愚衲(ぐのう)にはどうも何か意外な感がして相なりませぬ」「なにが...
吉川英治 「私本太平記」
...野衲(やのう)からそれを聞くといたく感じられた態で...
吉川英治 「新書太閤記」
...狩野衲永(かのうのうえい)がそれに一詩を題したという...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索