...護法の加護ある老衲には一指を触るる事すらよも出来まい...
芥川龍之介 「邪宗門」
...「衲(わし)にはてんで読(よ)め居(を)らんわい...
薄田泣菫 「茶話」
...……身にあまる優遇で野衲いさゝか恐縮の体(テイ)...
種田山頭火 「行乞記」
...そんなことを知った者は一人だってありゃしません」雲衲(うんのう)は伏目になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...以前の雲衲の一人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...参禅(さんぜん)の衲子(のうし)に限った現象とは認められぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...一所不住(いっしょふじゅう)の沙門(しゃもん)雲水行脚(うんすいあんぎゃ)の衲僧(のうそう)は必ず樹下石上を宿(やど)とすとある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「不幸娘の分娩は老衲自身...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...「破衲子」といふのがある...
堀辰雄 「我思古人」
...野衲(やのう)に答え得ることなら...
吉川英治 「上杉謙信」
...野衲(やのう)の取越し苦労などは...
吉川英治 「黒田如水」
...愚衲(ぐのう)にはどうも何か意外な感がして相なりませぬ」「なにが...
吉川英治 「私本太平記」
...御思案あったがよかろうと野衲(やのう)は存ずるのじゃが……」小六も決して...
吉川英治 「新書太閤記」
...野衲(やのう)は信じて疑いません」小六は急に...
吉川英治 「新書太閤記」
...かような一野衲(いちやのう)を相手にして...
吉川英治 「新書太閤記」
...野衲(やのう)のねがう和議に...
吉川英治 「新書太閤記」
...野衲(やのう)からそれを聞くといたく感じられた態で...
吉川英治 「新書太閤記」
...衲子(のっす)は仏意に合はんと思ふ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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