...当時の病み耄けた僧形とよく似寄った老衲子(ろうのうし)がいた...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...衲衣(のうえ)の衣文なりを形づくってゆく方法であるから...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...衲(わし)も一緒に行って...
橘外男 「蒲団」
...春風秋雨 花開草枯自性自愚 歩々仏土メイ僧のメンかぶらうとあせるよりもホイトウ坊主がホントウなるらん酔来枕石 谿声不蔵酒中酒尽 無我無仏見たまゝ、聞いたまゝ、感じたまゝの、野衲、山頭火十一月十七日晴、行程一里、宇ノ島、太田屋(三〇・中ノ上)朝酒は勿躰ないと思つたけれど、見た以上は飲まずにはゐられない私である、ほろ/\酔うてお暇する、いつまたあはれるか、それはわからない、けふこゝで顔と顔とを合せてる――人生はこれだけだ、これだけでよろしい、これだけ以上になつては困る...
種田山頭火 「行乞記」
...雲衲(うんのう)が集まっての炉辺(ろへん)の物語――音に聞えた音無(おとなし)の名残(なご)りを見んとて...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞いていた雲衲(うんのう)も固唾(かたず)をのみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは雲衲(うんのう)の一人...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことを知った者は一人だってありゃしません」雲衲(うんのう)は伏目になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうもひとごととは思われない気がします」雲衲の一人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...以前の雲衲の一人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...一所不住(いっしょふじゅう)の沙門(しゃもん)雲水行脚(うんすいあんぎゃ)の衲僧(のうそう)は必ず樹下石上を宿(やど)とすとある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...袈裟や衲衣もすつかり買つて...
三島霜川 「自傳」
...「拙衲は第一、其外世界困窮仕候間、元日之口号誠に御一笑奉願候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...拙衲(せつなふ)は第一...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...野衲(やのう)の取越し苦労などは...
吉川英治 「黒田如水」
...野衲(やのう)のねがう和議に...
吉川英治 「新書太閤記」
...「今の衲子(のっす)もこれほどの心を一度(ひとたび)発すべきなり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...衲子(のっす)は仏意に合はんと思ふ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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