...今では見る影もなく衰微したいわば灰色がかった街道をボツボツと歩いて来た私にとって...
石川欣一 「山を思う」
...文学も技芸もその他すべての物が段々衰微したのである...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...この寺のいたく衰微したることは知られつ...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...近辺の町が衰微したと云ふ様なこともある...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...そして藝術が衰微した時代には必ずそれは藝術家に依つて滅されて了つたのである...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...自分の店が衰微したからといっても...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...堂々たる床高い家に改築したために急に衰微した例は沢山ある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...考證學的方法は清朝の中葉以後衰微したと云へ...
橘樸 「支那を識るの途」
...それがみょうなことからぱったり火の消えたように衰微した...
田中貢太郎 「不動像の行方」
...さう云ふ樣に皇室が非常に衰微した時代に傳へられたのでありますからして...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...以後次第に衰微した文学が再び勢よく発芽し...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...いつの間にか衰微したが...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...この葉を採るようになってカシワの山も衰微した...
柳田国男 「雪国の春」
...衰微した安南の舞姫の裡(うち)にあって...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...そういう政治的支配者の衰微した状態に比べると...
和辻哲郎 「鎖国」
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