...それとならんで冷たく光っている銀盆のような衰えた太陽が見えるばかり...
海野十三 「宇宙戦隊」
...いかに衰えた私の頭でも...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...そういう優れた民族が中毒性に罹(かか)って衰えたのである...
大隈重信 「日支親善策如何」
...突如として健康の消え衰えた者のように...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...コレラはこのようにウォーター・レインズでは衰えたので無料の水供給は中止され...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...もしもの事があったら老い衰えた両親や妻子はどうなるのだと思うと満身の血潮は一時に頭に漲る...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...衰えた身体つきの物思わしげな優雅さなどが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...急に衰えたり燃えたったりして...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...色の悪いやせ衰えた骨立った女で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうかすると妻の衰えた顔には微(かす)かながら活々(いきいき)とした閃(ひらめ)きが現れ...
原民喜 「美しき死の岸に」
...急に衰えたようになって...
久生十蘭 「あなたも私も」
...気力が衰えたとか感じたことはない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...瘠せ衰えた老婆が「片膝を立てまして...
正岡容 「我が圓朝研究」
...病み衰えた蒼白い顔が目にうかんだ...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...如何にその都が変り衰えたかを嘆くでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...兄は父が気が衰えたと云ったが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲軍衰えたりとは...
吉川英治 「新書太閤記」
...痩(や)せ衰えた舞姫は...
吉川英治 「日本名婦伝」
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