...皇威衰えて歌もまた衰えた...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...民族的宗教が衰えるにつれて巫道も衰えたのでありましょう...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...八右衞門はやはり日増しに衰えた...
小泉八雲 田部隆次訳 「おかめのはなし」
...衰えたりと雖も精神はそこではとにかく...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...一般にマルクス主義的風潮の流行が衰えたということなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...また衰えた風体をしていたので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...血気はまだ必ずしも衰えたりとは言えますまい――こうして...
中里介山 「大菩薩峠」
...痩せ衰えた手で傍の剣を指し...
中島敦 「牛人」
...メンデルスゾーンはようやく衰えた体力で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...今行くよ」「お前、又長くなるのじゃあるまいね」病み疲れた、老い衰えた母は、そう訊ねることさえ気兼ねしていたのだが、辛抱し切れなくなって、囁くように言った...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...やるせないまでに衰えた声で...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...……まるで亡者のように痩せ衰えた...
久生十蘭 「魔都」
...勢いの衰えた焔が...
本庄陸男 「石狩川」
...その衰えた現情は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この痴人年老いて馬を制する力衰えたのか...
南方熊楠 「十二支考」
...それが衰えた近年などを考慮に入れて...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...漢詩などはこの漢文の衰えた時代に無理な話だと思うが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...故に公の制度としては斎女の風は夙(つと)に衰えたけれども...
柳田国男 「山の人生」
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