...僕の聴覚がひどく衰えたのだ...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...そこに上半身を起している死神のような顔をした痩せ衰えた男...
海野十三 「千早館の迷路」
...いかに衰えた私の頭でも...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...突如として健康の消え衰えた者のように...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...美女達は鬼神の事を細ごまと話して、「鬼神に奪われてきた女の中で、色の衰えた者は、いつの間にかいなくなった、鬼神は毎朝、手を洗い、帽子を被り、白い衣の上にやはり白い羅(うすもの)の衣被(うわぎ)を著て、古文字のような物を書いた木簡(もっかん)を読んだ、読み終るとそれを石の下に置いて、今度は剣を舞わして身を躍らしたが、恰(あたか)も電光のようであった、食物は定まった物はなく、平生は果実を喫っていたが、犬を非常に悪(にく)んで、それを見ると一滴の血も滴(こぼ)さないように喫った、午(うま)の時を過ぎて他山(ほかのやま)へ飛び往き、晩になって帰ってきたが、欲しいと思った物は得ないということはなかった、女達に対しては言葉つきも丁寧であった、この鬼神は既に一千年の寿命がきて、死期の近い事を予期していた」と言った...
田中貢太郎 「美女を盗む鬼神」
...衰えた神経の安めにもなるのであったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...衰えたりと雖も精神はそこではとにかく...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...――クリティシズムは創作活動が衰えた時盛んになる...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...弱い者や衰えた者など...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...徳川衰えたりといえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...が、すっかり衰えた...
宮本百合子 「秋の反射」
...弱り果てて地面に寝たままの衰えた声であるが...
三好十郎 「胎内」
...江戸が衰えたとは言いながら...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それはやせ衰えた哀れな病人に向って「喜び娯(たの)しめ」と呼びかける医者と同じことだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...男鹿のナマハギは近年もう著しく衰えたということである...
柳田国男 「雪国の春」
...鶯が衰えた声で濃密な葉の中で鳴いているのを聞きつつ...
横光利一 「欧洲紀行」
...「……そんなに痩せ衰えたろうか」孫策は或る折...
吉川英治 「三国志」
...甲軍衰えたりとは...
吉川英治 「新書太閤記」
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