...皇威衰えて歌もまた衰えた...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...法王の権勢の衰えたる一斑を知るべし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...民族的宗教が衰えるにつれて巫道も衰えたのでありましょう...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...病み衰えた顔に淋しい微笑を浮べ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...衰えた身体を引きずって...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...そういう優れた民族が中毒性に罹(かか)って衰えたのである...
大隈重信 「日支親善策如何」
...」この言葉は頗(すこぶ)る居士の気に入ったらしく病み衰えた顔に珍らしく会心の笑を洩らした...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その瘠せ衰えた様子の物凄さとの点であった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...あの病み衰えた父であることを...
豊島与志雄 「楠の話」
...若い時よりも衰えたのか――いいや...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...痩せ衰えた自分の如き者が今更咳をしながら此の堂々たる男を叱り付けるなどとは...
中島敦 「南島譚」
...ペルシアにおけるイスラム教勢力が衰えた最近代にいたるまでは...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...爺さんの衰えた身体に蛭療法が行われ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...やせ衰えた背の高い男が暖炉のそばに立っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...衰えた身体(からだ)でのめりそうにしながら...
三好十郎 「胎内」
...それはやせ衰えた哀れな病人に向って「喜び娯(たの)しめ」と呼びかける医者と同じことだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なぜこんな痩せ衰えた姿となってキリストが殺されねばならなかったかという事情が...
横光利一 「旅愁」
...杖をつきつき衰えた歩みを運んで来る...
横光利一 「旅愁」
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