...イタリアにヤソ教衰えたる原因イタリアは近年宗教の勢力非常に衰え...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...やせ衰えた秋刀魚(さんま)が一匹ずつ乗っているのである...
梅崎春生 「風宴」
...痩せ衰えた女幽霊の余りの力強さに...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...今日では非常に衰えた...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...そういう優れた民族が中毒性に罹(かか)って衰えたのである...
大隈重信 「日支親善策如何」
...「仰せ言を仰ぎ待つていた間に多くの年月を經て容貌もやせ衰えたから...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...」この言葉は頗(すこぶ)る居士の気に入ったらしく病み衰えた顔に珍らしく会心の笑を洩らした...
高浜虚子 「子規居士と余」
...政宣が京都の乱に打死(うちじに)して家が衰えたので...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...一般にマルクス主義的風潮の流行が衰えたということなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...痩せ衰えた肺病やみらしい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...弱い者や衰えた者など...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生気(せいき)のない衰えた顔付だった...
豊島与志雄 「反抗」
...石油が燃えつきるとともに火の手はみるみる衰えたが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...ましてこんなに年が行って衰えた今になっては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼は昔のように輝かしく政務を処理するだけの力も気魄も衰えたのを感ずるや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...近頃は、精(しょう)も根(こん)も、衰えたように、痩(や)せが目についてきた...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...その眼は衰えた中にもあらん限りの訴えを燃焼(ねんしょう)している...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...げっそりと衰えた塙郁次郎は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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