...」この言葉は頗(すこぶ)る居士の気に入ったらしく病み衰えた顔に珍らしく会心の笑を洩らした...
高浜虚子 「子規居士と余」
...彼女のおどろくべき美と幾世紀間も衰えぬ彼女の若さのために...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...国勢が衰えつつあったことをいう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...衰えて新月となるのではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...嘗(かつ)ての痩せ衰えた・空咳をする・おどおどと畏れ惑(まど)う・哀れな小心者ではなかった...
中島敦 「南島譚」
...それが、少し衰えると、今度は自己の行為に対して、云うべからざる汚辱の意味を感じた...
夏目漱石 「それから」
...入って来る水の勢いは少しも衰えないのですから...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...八人の子を生んでも衰えぬ容色を持っている...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...夜分になると視力が衰え...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...少しも衰えたふうはなくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...手仕事の方は衰えてしまいました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...正直な仕事が衰えてきた今日...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...今まであった儀式は聊(いささ)か衰えたようだが...
柳田国男 「海上の道」
...歌が衰えて名の暗記を主とすると...
柳田国男 「海上の道」
...政治を預っていた故(ゆえ)に農村は衰えたのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...容貌はすぐに衰えるもので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...あんなに気力が衰え...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...あるいはヨーロッパにおいて衰えただけを世界の他の諸地方において回復したとも言えるであろう...
和辻哲郎 「孔子」
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