...なぜ世人は直ぐ衰えるのか人間は百二十五歳までの寿命をもっておるというのが我輩予(かね)ての説である...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...年々衰えてゆく町の哀れさを思わせている...
徳田秋声 「新世帯」
...そのころのグリンカもすでに聲は衰えていたけれど...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...病気の方で衰えて...
豊島与志雄 「変な男」
...既にその勢力は大分衰えていたので...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...このあたりから力が衰える)三男 卵なんて...
新美南吉 「病む子の祭」
...段々痩せ衰えて、四肢の美しさも、小麦色の肌も次第に失われて行くのが、本人の妙子ばかりでなく、どんなに私の慨きだったでしょう...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...その衰えかかっている力を尽して...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...保守党政権ではなんとかして急進派の勢力を衰えさせたいと思っていながら正面切ってダンアツすると世論がうるさいので困っているようであり...
三好十郎 「恐怖の季節」
...痩せ衰えて東京から戻ってきた……いや...
三好十郎 「樹氷」
...家衰えて孝子現われ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...小柄な人が持病のために痩(や)せ衰えて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それが実に衰えた寂しい音だ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...真理を探る心も美を現す道も衰えてしまうでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...視力の衰えは誰にも云わないが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...四いかなる強国でも、大きな一敗をうけると、その後は当然、士気も衰え、民心を銷沈(しょうちん)するのが常である...
吉川英治 「三国志」
...ひところの苦行惨心に痩せ衰えていたころの彼とはちがって...
吉川英治 「親鸞」
...ちょうど衰えかけた榾(ほた)の火(ひ)を見つめていった...
吉川英治 「親鸞」
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