...次第に衰えて来たのであろう...
芥川龍之介 「偸盗」
...疲労の極にある人のような衰えが高城の表情に漲(みなぎ)っていた...
梅崎春生 「日の果て」
...「仰せ言を仰ぎ待つていた間に多くの年月を經て容貌もやせ衰えたから...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...どうすれば衰えるのであろうか...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...お母さまは、幸福をお装いになりながらも、日に日に衰え、そうして私の胸には蝮(まむし)が宿り、お母さまを犠牲にしてまで太り、自分でおさえてもおさえても太り、ああ、これがただ季節のせいだけのものであってくれたらよい、私にはこの頃、こんな生活が、とてもたまらなくなる事があるのだ...
太宰治 「斜陽」
...肉の衰えが目に立った...
徳田秋声 「足迹」
...もう視力も非常に衰えているらしかった...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...下の火力が衰えないようにされている...
豊島与志雄 「文学以前」
...衰えたかを一目瞭然と知ることが出来るであろう...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...南国の陽が漸く衰えをみせたころ...
中村地平 「南方郵信」
...ちっとも衰えないで...
野村胡堂 「胡堂百話」
...私はめっきり身体(からだ)が衰えたような気がし...
堀辰雄 「楡の家」
...それらが衰えきって...
三好十郎 「歩くこと」
...歌が衰えたという説があるが...
柳田国男 「故郷七十年」
...敵も味方も公平一様に衰え尽くし...
柳田国男 「雪国の春」
...この鼓の呪いにかかって……痩せ衰えて……壊す力もなくなったのだ」と云いつつすこし暗くなった外をかえり見て独言(ひとりごと)のように云われた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...反比例に衰えを増し...
吉川英治 「三国志」
...……その二人のものを」衰えた眼が...
吉川英治 「親鸞」
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