...突如として健康の消え衰えた者のように...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...誰に聞いても彼は痩せ衰え...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...お母さまは、幸福をお装いになりながらも、日に日に衰え、そうして私の胸には蝮(まむし)が宿り、お母さまを犠牲にしてまで太り、自分でおさえてもおさえても太り、ああ、これがただ季節のせいだけのものであってくれたらよい、私にはこの頃、こんな生活が、とてもたまらなくなる事があるのだ...
太宰治 「斜陽」
...見る陰もなく瘠(や)せ衰えて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...国勢が衰えつつあったことをいう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...少しも衰えなかった...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...マルクス主義的社会科学の出版は著しく衰えて来たと称されている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ブック・レヴューへの尊敬は編集上著しく衰えたのではあるが...
戸坂潤 「読書法」
...記憶力も衰えたからな...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...大衆の実質的興味が衰えるとともに弊履(へいり)のようにすてておしまれないだろうという点だ...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...もう秋草の花は皆衰えてしまって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このままですと手仕事は段々衰えて...
柳宗悦 「民藝四十年」
...越後(えちご)葡萄(ぶどう)峠の如きは麓の村も衰えたが...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...一方衰えかかった家はまた急に滅びて行く...
柳田国男 「木綿以前の事」
...余りに痩(や)せ衰えたあさましい裸を見ると...
山本周五郎 「柳橋物語」
...晩年の楓湖翁は視力が衰えて細筆は困難となったが...
山本笑月 「明治世相百話」
...近頃目にたって衰えた肩をふるわし...
吉川英治 「江戸三国志」
...蜀軍いまだ衰えずである...
吉川英治 「三国志」
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