...手だけは毎日石鹸で洗っている こう云う調子に衰えてきた 此割合で推してゆけば結局の事もちゃんとわかる...
伊藤左千夫 「根岸庵訪問の記」
...それから儒教は今日ではよほど衰えてその代表者といわれる人はきわめて少数であるが...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...もう体力が衰えて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...今はもう痩せ衰えて...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...焚火もいつの間にか衰えかけているのだが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...勢いの衰えゆく人々に対してはさほどにもないものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それに近来はめっきり元気が衰えて...
林芙美子 「泣虫小僧」
...吉田の老い衰えた母は...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...あんなに衰えることを知らぬエネルギーが宿されていたことは驚異に値する...
平林初之輔 「作家としての小酒井博士」
...私の身の極度の衰えがそういう静けさを自分の心に与えていたのでもあろうか...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...彼女が美を失って衰え死ぬのを女王自身で見届けるか...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...五十代になったカールの健康は衰えはじめた...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...衰え果てて横になった半裸体の上で...
三好十郎 「胎内」
...総じてむかしの体力が衰えて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...年と共に衰える傾きがありますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...今まであった儀式は聊(いささ)か衰えたようだが...
柳田国男 「海上の道」
...いささか衰えかけてからの副産物であった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...人は青年から壮年になり、次いで衰え、そして死ぬ...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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