...両巨人、互に綿々たる深讎(しんしゅう)を含むと雖(いえど)も、何等か一脈の相通ずるものがあって、表面上は、旧知の相会(あいかい)せるが如く、さも親しげに話し合っている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...表面上は死後の夫が妻に復讐する形だけれども...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...私たちは表面上は英国の臣民なのです...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...それが表面上は単なる写生的のものでも...
寺田寅彦 「高浜さんと私」
...それらが表面上は単なる音韻的な連鎖として用いられ...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...これは表面上は純粋な客観的事象の記述に過ぎない...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...さてそこで日本の「文学者」も日本の「政治家」も少なくとも表面上は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...表面上はあまり香しからぬ理由で(尤もそういう理由は大学の自治の手前大して重大性を有つとは思われないのだが)...
戸坂潤 「社会時評」
...表面上は少しもおびやかされなかったということを吾々は聞いている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...表面上はただ傲慢(ごうまん)さのように思えて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...この表面上は前後が逆の一見不合理な手順で進めることを余儀なくされたのであり...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...表面上はともかく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...表面上はうまくいってない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...表面上は気にもとめずに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...当時表面上は幕府法律で禁じられていた英...
宮本百合子 「新しいアカデミアを」
...表面上はいかにも解釈が容易そうに見えるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その中(うち)でも最初に『地球表面上は狂人の一大解放治療場』云々と題してありますのは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...実はこの前(まい)に吾輩が話した「地球表面上は狂人の一大解放治療場」云々の記事を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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