...「表書きを入れてください...
...「この書類の表書きには、発信元と宛先が必要です...
...「手紙の表書きを書くのを忘れないように...
...「このファイルには、表書きがないので見つけにくいですね...
...「テストの答案用紙は、必ず表書きを記入してください...
...その人は受取りて表書の名を見るより涙を溢して悦び...
饗庭篁村 「良夜」
...倉地はその表書きさえ目を通そうとはしなかった...
有島武郎 「或る女」
...草々」それを封筒に入れ「天下の青年永島与八君」と表書きして使に持たして帰した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...僕の不幸極まる最後の発表書を書けるはずもなかったのだからね...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...封筒の表書のできるのを待って...
徳田秋声 「仮装人物」
...頓首三月十一日早朝沢田正二郎この手紙の表書きには本所区向島須崎町八九番地とあって日附は三月十一日になっているが...
中里介山 「生前身後の事」
...「その表書(うわがき)の宛名になんと書いてあるか読んでみてもらいたい」竜之助は今までそれを打捨てておいたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなりの間よく表書は漢字で書いて来た...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...硫黄採煉明細書と版に彫ったように正しく表書(おもてがき)がしてある...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...少し学者風でその表書(うわがき)に何々様下執事(かしつじ)と書いて遣(やっ)たら大(おおい)に叱(しか)られ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その封筒の表を返して机の上に置くと腕組をした儘ぼんやりその表書を瞶めてゐた...
牧野信一 「痴想」
...表書きは確かにわたしの名宛てになっているが...
松本泰 「謎の街」
...すつかり表書をして...
水野仙子 「道」
...元来風と所持の一軸の表書を見たるまゝに懇に申懸候迄にて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お静、源兵衛に手紙を渡して、「兄さんからでしょう」源兵衛、表書を読む...
山中貞雄 「森の石松」
...先(ま)ず表書を見たが...
夢野久作 「暗黒公使」
...それは――『浅野内匠頭口上書』という表書の下に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そしてその紙片(かみきれ)を読んでいられた聖書の表書(ひょうし)と覆いの間に隠された...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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