...彼女は表方に出ていた...
...表方が戸締りをチェックした...
...会議の表方を任された...
...彼は表方の仕事には向いていない...
...表方が変わったため、道順がわからなくなった...
...表方の侍とても皆その通りで...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...表方(おもてかた)...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...――或る時、その吉宗が、大奥からお表へ出る境の杉戸で、吉宗を送って来た奥女中と、表方の小姓とが、そこを閉める瞬間に、そっと手を触(さわ)りあっていたのを、吉宗がちらと見つけた...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...大奥と表方との執拗な暗闘など...
吉川英治 「江戸三国志」
...四方へ富士形にながれている屋根勾配(こうばい)は、追わるる者と追うものとの影を、見え隠れにさせましたが、やがて、表方の方へ、坂を下るように走った日本左衛門は、さすがに少し、その方角にも迷ったのでしょう、車寄せの破風(はふ)から足を回して、ふたたび大屋根の浅瀬を駆けながら、当番所、納戸前、御台所(みだいどころ)の上まで伝わって来ますと、御広敷(おひろしき)の橋廊下(はしろうか)という屈強な渡りを見つけて、二の丸御門につづくお留守居部屋と賄(まかな)い方の屋根をふみこえて走りつづける...
吉川英治 「江戸三国志」
...表方の武者が来て...
吉川英治 「私本太平記」
...あとの時務は一さい明日聞く」と表方へいいわたして...
吉川英治 「私本太平記」
...一同表方(おもてがた)で血戦(けっせん)してきたままの土足(どそく)抜刀(ぬきみ)の狼藉(ろうぜき)すがたで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...冑(かぶと)の緒をしめながら表方へ走った...
吉川英治 「新書太閤記」
...「御出陣じゃぞ」「えッ?」「殿の御出陣とある」「真(まこと)か?」触れまわる表方の小者...
吉川英治 「新書太閤記」
...明日(あした)の空模様も、まず、晴と見ながら、表方へ来ると、ちょうど、徒士目付(かちめつけ)の神崎(かんざき)与(よ)五郎(ろう)も、供廻りの用意を終って、御用部屋の大きな火鉢のそばで一ぷく喫(す)っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...表方から、『お時刻』と、告げる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...浅野の御一門には、主(しゅう)にも家来にも、左様な不覚な方は、居らっしゃらない筈でございますのに』『申しわけありません』赤面して、うろうろと、表方へ立ったり、奥へ来て、坐っていたりしているうちに、供方一同が、ひっそりと帰ってくる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ところへ、表方の取次人が、『殿にまで』と、右京太夫の側へ寄って、何か、低声(こごえ)で告げた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...落葉百態程なく表方から戻って来た内蔵助と九郎兵衛の顔いろをながめて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それが、表方に詰め、奥の広い二間を、義士たちの居所(いどころ)として与えられている...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それは御所の表方ばかりではない...
吉川英治 「親鸞」
...――表方で、留守居の士と、その使者とが、何か応答している口上を、奥仕えの於霜(おしも)は、立ち聞きして、色を失った...
吉川英治 「日本名婦伝」
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