...しかし覚え書のまま発表することに多少は意味のない訣(わけ)でもない...
芥川龍之介 「鸚鵡」
...どれを問題にすると云ふことを極(き)めておいて皆でいろんな方面から研究してこの次のか次の次のかで発表することにしたらと思ひます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年七月号)」
...この涼味を表すと同時に下品に陥らぬ様に注意したので模様なども成るべく上品なものを選びました...
上村松園 「螢」
...もしわれわれが正義はついに勝つものにして不義はついに負けるものであるということを世間に発表するものであるならば...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...持主の姿を代表する様にあのメダルがこびりついていることだろう...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...そのひまひまに小説を書いて発表すると...
太宰治 「十五年間」
...その数字の代表する量の大小以外の点でもすぐれているという証拠には決してならない...
寺田寅彦 「記録狂時代」
...他の一切の諸性質を代表する*処の性質...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...勅語奉答は唯だ至尊に敬意を表する儀式的奏文とする慣例で...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...奥羽をかけていずれも恭順を表することになったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...併せて感謝の意を表する次第である...
中谷宇吉郎 「雪」
...見方によつては地球の兩極を代表するコントラストであるけれども...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...元の砂粒が表すイメージとも異ならない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...警視庁ではさしずめただの交通事故としてこの事件を発表することにし...
平林初之輔 「鉄の規律」
...私は両人の為(た)めに同情を表すると云(い)うよりも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これを代表する漢名は前の山茶である...
牧野富太郎 「植物記」
...音楽会の当日は日本の音楽家を代表する意味で...
三浦環 「お蝶夫人」
...だから吾輩はいつでも出会うたんびに山高帽をチョッと傾けて敬意を表する事にしている...
夢野久作 「超人鬚野博士」
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