...衣紋(えもん)もなおした...
有島武郎 「或る女」
...葉子は黙って医員にちょっと挨拶(あいさつ)したまま衣紋(えもん)をつくろってすぐ座を立った...
有島武郎 「或る女」
...お君のふっくりした衣紋(えもん)つきの帯の処へ...
泉鏡花 「縁結び」
...軽(かろ)く衣紋(えもん)を合わせながら...
泉鏡花 「女客」
...お顔と衣紋(えもん)は様式的に全く違う...
高村光太郎 「回想録」
...抜き衣紋(えもん)の顔を他人の顔のように見据(みす)えながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...雪子は姉が脱ぎ捨てて行った不断着を衣紋竹(えもんだけ)にかけ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...金助の野郎は妙に衣紋(えもん)をつくろい...
中里介山 「大菩薩峠」
...衣紋(えもん)の崩れもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ゼイゼイする息、しゃくり上げる笛のような泣き声、泥に突いた膝も、衣紋の乱れも、何もかも忘れてしまった母親の盲愛は、さすがの平次も長く見てはいられません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...乱れた娘の衣紋(えもん)まで直してやりながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘の衣紋(えもん)を直さしたり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは衣紋竹(えもんだけ)に箒(はうき)を結へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...洗ひ髮の衣紋(えもん)をグイと拔く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛んだ目に逢つたぢやないか」平次は一應皆んなを次の間にやると靜かに衣紋(えもん)を直させてお六とたつた二人相對しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...抜き衣紋(えもん)をするかたちを...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...自(じ)まんも恐(おそ)ろしき胴間聲(どうまごゑ)に霞(かすみ)の衣(ころも)衣紋坂(ゑもんざか)と氣取(きど)るもあり...
樋口一葉 「にごりえ」
...伊兵衛は立って衣紋を直し...
山本周五郎 「雨あがる」
便利!手書き漢字入力検索