...しかも上品に衣紋(えもん)正しく...
泉鏡花 「婦系図」
...撫肩の衣紋(えもん)つき...
泉鏡花 「婦系図」
...夫人は衣紋(えもん)を直しつつ近着いた...
泉鏡花 「怨霊借用」
...衣紋(えもん)に優しく引合わせたまえる...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...這(は)ひよれる子に肌脱(はだぬ)ぎの乳房(ちぶさ)あり肌ぬぎし如く衣紋(えもん)をいなしをり七月十八日 発行所例会...
高浜虚子 「五百五十句」
...小刀で削つて衣紋竹を拵らへた...
種田山頭火 「行乞記」
...衣紋竹(えもんだけ)を掛けつらねて...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...その下に衣紋(えもん)を繕(つくろ)うて坐ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒い衣紋(えもん)のうらぶれの三十いくつの浪人風情であったということ...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒髮も衣紋も滅茶々々に亂した妖婦お小夜...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傷口から衣紋(えもん)から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...衣紋(えもん)も崩れず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに衣紋は崩れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛んだ目に逢ったじゃないか」平次は一応皆んなを次の間にやると静かに衣紋を直させてお六とたった二人相対しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...木の衣紋掛にかけて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そのために、鳥居とそのうしろの雄渾な反り橋の様式化に応じて、これらの人物は人物ながら、静的に、自身の動きを消されたものとして、衣紋さえ、こちらの群の人たちの写生風なのとは全然違った様式で統一している...
宮本百合子 「あられ笹」
...礼服の衣紋(えもん)から得たものであろう...
柳田國男 「名字の話」
...衣紋をかいつくろって...
山本周五郎 「日本婦道記」
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