...巽斎自身行状を記した一巻の「蒹葭堂雑録」は如何にその心の秤(はかり)の平衡を得てゐたかを示すものである...
芥川龍之介 「僻見」
...廉恥心と野心の間に真の平衡を保つこと――エリザベスと話す間...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...四六 定理. 四七 供給と需要の均等すなわち均衡の仮説...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...均衡価格 p''bすなわち B'' 点の横坐標に近づいていく...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...あるいは権衡度量の目を知らざる商人あり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...だがこの均衡の結果(?)として生ずる全体で三億円の負担激増が...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...批評というものが文学者から受けているこうした均衡の保てない得手勝手な偏頗な待遇も無理からぬことで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...血液の循環が不平衡になる...
豊島与志雄 「慾」
...其後年老つて毛のはげたむく犬を實衡に送つて...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...詩経あたりへ行くと、私は大概自分で読んで、わからぬ所を先生や父に聞くという位に行ったから、素読は何らむつかしいものとは思わなかったが、詩経で小戎の篇の小戎※収、五※梁、游環脅駆、陰※※続、文茵暢轂、という所と、韓奕の篇の王錫韓侯、淑綏章、箪※錯衡、玄袞赤※、鉤膺鏤錫、※※浅韈、仗革金厄、という所だけは読みにくかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...他との均衡(つりあい)を絶して...
中島敦 「悟浄出世」
...長秋記(大治五年六月八日)清衡の二子相鬪へるを記せる條に...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...詮衡(せんこう)ノ結果...
火野葦平 「花と龍」
...杜衡はかんあふひか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...元来イギリスの資本家筋が欧州の勢力の平衡を破り...
夢野久作 「女坑主」
...両軍の均衡(きんこう)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...奥州の藤原秀衡は...
吉川英治 「源頼朝」
...塔身の高さがその広さに対し最低限の権衡(けんこう)を示していること...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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