...一足ずつ先(さき)を越されているのかしらんという不安までが心の平衡をさらに狂わした...
有島武郎 「或る女」
...これが均衡を得るためにまず地を球形(注三)として空中に浮べたりき...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...彼は一種の熱平衡を考えていたのであるが...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...衡門(かぶきもん)から筋向ひの家に...
石川啄木 「鳥影」
...何の苦もなく平衡(へいこう)をとりかえし...
海野十三 「空襲葬送曲」
...経済均衡の一般的条件を論証した最初の人であり...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...文化の各種の力がしばらく均衡を保つ古典的年代にあっては――急坂に取り巻かれてるその高原においては――一つの時代とつぎの時代との間の水準の差はさほど大きくない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生産と消費との平衡がとれない...
豊島与志雄 「立枯れ」
...重衡が、「この度生きながら、捕われたのは今一度上人にお目にかかる為でありました」と限りなく喜んで受戒のお布施のつもりで、双紙箱を取り出して、法然の前に差置いて、「御用になるような品ではありませんが、お眼近い処にお置き下さって、一つは重衡がかたみとも御思い出し給わり取りわけて回向(えこう)をお願いいたします」法然はその志に感じてそれを受けて立ち出でた...
中里介山 「法然行伝」
...欧米諸国に伍して進んで衡(こう)を中原に争わねばならぬものの如く見える...
中島敦 「斗南先生」
...さなきだに思慮分別(ふんべつ)の熟(じゅく)せぬ青年はいよいよ心の衡平(こうへい)を失い...
新渡戸稲造 「自警録」
...官軍が江戸の方に遣(やっ)て来るその裏を衡(つい)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...重衡 罪あっての罰とは思いたまうな...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...微妙な均衡を得てきたのであるが...
堀辰雄 「「繪本」」
...今日ノーベル賞を銓衡するスウェデン學士院 Svenska Akademien の建つたのもこの時です...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...いま彼の命令とあれば、宮中でも相府でも、行われないことはなかったが、禰衡は、首を横に振った...
吉川英治 「三国志」
...禰衡の屍(かばね)を移し...
吉川英治 「三国志」
...秀衡(ひでひら)様に対しても」弟の忠信は...
吉川英治 「源頼朝」
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