...そして、この権衡は、常に平均を保つやうに――時には際立つた上下動があるにしても、それが全く顛倒(てんたう)しないやうによく平均を保つてゐるといふことが、最も必要であらうと思ふ...
田山録弥 「新しい生」
...均衡価格に達するためには...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...これらの間にはその化合分解の平衡に関するきわめて複雑な方則のようなものがあると想像する...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...そのような律動のある相が人間肉体の生理的危機であって不安定な平衡が些細(ささい)な機縁のために破れるやいなや...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...言わばかろうじて平衡を保っている不安定な機械(メカニズム)のどこかに少しのよけいな重量でもかかると...
寺田寅彦 「笑い」
...分銅及び羊毛をのせて衡(はかり)を均くし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...V・パレート等の経済的諸項の均衡理論――それが数学的方程式によって云い表わされるとする...
戸坂潤 「科学論」
...この均衡論的な自由は云うまでもなく公平無私でなくてはならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「国民負担の均衡を図り...
戸坂潤 「社会時評」
...民衆的な衡平の反対者なのであった...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...分れた肉が平衡を保つために少しく前に傾(かたむ)く...
夏目漱石 「草枕」
...而(しこう)してその智力は権衡(けんこう)もって量(はか)るべきものに非ざれば...
福沢諭吉 「学者安心論」
...なんの均衡か...
松濤明 「春の遠山入り」
...やいやい集めた原稿を御詮衡下さりその上で収録をきめるのだそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...無レ道即衡レ命...
司馬遷 箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...偶々(たまたま)案内に来られた朴衡鎮君が計らずもかつて柳の講義を聴き...
柳宗悦 「全羅紀行」
...源家と平家の勢力が平衡(へいこう)してくれる事にある...
吉川英治 「源頼朝」
...スッカリ心の平衡を失ってしまった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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