...衡門(かぶきもん)から筋向ひの家に...
石川啄木 「鳥影」
...「あッ」身体の平衡(へいこう)をとりもどすひまもない...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...まして慣習=衡平とも云えないものだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...これは身体の左右の均衡を回復することによって治療出来る云々...
戸坂潤 「読書法」
...何かが彼のうちに平衡を失していた...
豊島与志雄 「囚われ」
...ブールボン家との連衡である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...隋の時に出て來た秦の始皇が使つた衡の分銅...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...その鼻は権衡を失するまで大きくせられたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...重衡によって焼かれた東大寺を造営の為め...
中里介山 「法然行伝」
...つまり秀衡の時に平泉に中尊寺の建てられたのは決して偶然でなく...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...平衡のとれた鋭敏な知能の持主で...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...なかんずく両者がほとんど均衡を得ている場合の利益の第四は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...主観的に自覚されない微妙な均衡の破れで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「……秀衡が跡は田野に成って金鶏山のみ形を残す……」と奥の細道は言っているが...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...素地と形態と用途とその模様との間には驚くべき結合があり平衡がある...
柳宗悦 「工藝の道」
...その翌々日と三日がかりで全部十六通の論文を銓衡致しました結果...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...今ではあなたのお手にあったのですか」子衡はうなるように訊ねた...
吉川英治 「三国志」
...課税は貨幣の平衡を攪乱するけれども...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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