...迸る様に鋭く動悸が心臓を衝くのを感じた...
有島武郎 「かんかん虫」
...余勢をもってすすんで敵の本拠を衝くことになった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...肴屋(さかなや)も果物屋(くだものや)も酢屋もまたごみ溜(ため)の匂いも交って鼻を衝く...
高浜虚子 「俳句への道」
...また鋭く人の虚を衝くことはあっても...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...それに(うそ)を衝くと云ふ事がない...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...トンと印東の胸を衝く...
久生十蘭 「魔都」
...此方が一息衝くと...
牧野信一 「歌へる日まで」
...うまいものだなあ――と吐息を衝くのであつた...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...達者な時ならば鬼柳の宿場で一息衝くと...
牧野信一 「剥製」
...梯子を登つて天井のあかり窓から折々息を衝く時は“Oh Universe !”と唸つて...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...女は嘘を衝く...
森鴎外 「雁」
...花も嘘を衝くには違ひない...
森林太郎 「身上話」
...こちらは江を渡って袁術の側面を衝くゆえ...
吉川英治 「三国志」
...樊城(はんじょう)の留守を衝くことだ...
吉川英治 「三国志」
...直線に宛城から孟達を衝くだろう...
吉川英治 「三国志」
...天を衝くものがあったが...
吉川英治 「三国志」
...それを知ってわざと不意を衝くようにも思われた...
吉川英治 「新書太閤記」
...何か胸を衝くような慈悲大愛の温かい息がこもっていた...
吉川英治 「親鸞」
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