...ナポレオン当時の人々は中々この真相を衝き難く...
石原莞爾 「戦争史大観」
...出入にそこらの道具に衝き当ったり...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...若者のように理性を衝き破って全身の脈管に漲(みなぎ)りわたってくることもあれば...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...人びとは其処へ衝き坐ってわなわなと顫えた...
田中貢太郎 「蛇怨」
...なにかグイとしたものが胸の奥から衝きあげて...
久生十蘭 「生霊」
...誰しも屡々吐息を衝きがちなものであるが――わたしは...
牧野信一 「好日の記」
...そして深い吐息を衝きながら凝つと敵の戦略を見守つた...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...同心(どうしん)等が三道具(みつだうぐ)を衝き立てて...
森鴎外 「最後の一句」
...凍(こお)った土の上に衝き落す...
森鴎外 「山椒大夫」
...7865アイオルス流の蒸気の爆発力が平地の古い上皮(うわかわ)を衝き抜いて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...志方の櫛橋治家などの塁も衝き...
吉川英治 「黒田如水」
...彼の脾腹(ひばら)を木剣の尖(さき)でドンと衝き当てたので...
吉川英治 「剣難女難」
...玄蕃は脱兎の如く蓆を衝き抜いて裏口へ逃げ出し...
吉川英治 「剣難女難」
...――君いま、勢いに乗って、江夏、襄陽を衝き、楚関(そかん)にまで兵をおすすめあれば、やがて、巴蜀(はしょく)を図(はか)ることも難しくはございますまい」「よく申した...
吉川英治 「三国志」
...もしお聞き入れ下されば、このたび諸葛丞相が長安へ攻め入るとき、自分は新城、上庸(じょうよう)、金城の勢をあつめて、直ちに、洛陽を衝き、不日に魏国全土を崩壊させてお見せする...
吉川英治 「三国志」
...仔細(しさい)は、跡部大炊(おおい)から聞くがよい――このたびこそはきっと、岡崎の城を手に入れ、浜松を衝き、積年の望みを遂げてみせる...
吉川英治 「新書太閤記」
...口から何かの声となって衝き出るのを何うしようもなかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...野心・貪欲・好奇心・不平などが人心を衝き動かすということもない...
和辻哲郎 「鎖国」
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