...彼が淫虐無道の行跡の如きも...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...怪しからん不行跡です...
泉鏡花 「婦系図」
...そんな不行跡を明るみに晒(さ)らされてはたまったもんじゃない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...なにか奥様に不行跡があっての御離縁ではあるまいかなぞと申しますが...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...自分の行跡を解剖し...
高村光太郎 「回想録」
...仰望して以て手本となすべき人たちの行跡である...
太宰治 「金錢の話」
...幸子は自分の肉身の者の度重なる不行跡(ふぎょうせき)を何として耻を感ずることなしに打ち明けることが出来ようぞ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ある変わり者の新聞記者の身投げの場面がやはり「猫(ねこ)」の一節に寒月君の行跡の一つとして現われているのである...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...昔の大名の行跡にまで及んでいった...
豊島与志雄 「古井戸」
...日本の探検隊の行跡に啓発されたからだと...
久生十蘭 「南極記」
...自分の不行跡のことをほのめかしたり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...東町奉行跡部良弼に密訴す吉見九郎右衛門 東組同心 暴動当日の昧爽(まいさう)...
森鴎外 「大塩平八郎」
...まだ人間の乱暴と不行跡とを真似たことはない...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...* 細君に不行跡をされて知らずにいる二本棒の亭主のことをコキュという...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...綱宗の不行跡が公辺(こうへん)にまで聞えたとの評(うわさ)に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...精力絶倫の亜黎子夫人が必ず不倫の行跡に陥るべきを予想し...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...武士にあるまじき不行跡を働いたそちの首を...
吉川英治 「松のや露八」
...ろくでもない兄の不行跡が必然に出て来るにきまっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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