...何も知らない宮本氏へ夫人の不行跡を洗い立てて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...なにか奥様に不行跡があっての御離縁ではあるまいかなぞと申しますが...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...みだらな不行跡な振る舞は安息日を涜(けが)すものだといふので...
薄田泣菫 「茶話」
...仰望して以て手本となすべき人たちの行跡である...
太宰治 「金錢の話」
...さらに不行跡な夫からは虐待(ぎゃくたい)されているにもかかわらず...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ある変わり者の新聞記者の身投げの場面がやはり「猫(ねこ)」の一節に寒月君の行跡の一つとして現われているのである...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...その身恥を思わずわがままなる行跡に成り行き候ままにおいておのずから勝手不如意に相成りて嗜(たしな)むべき武具をも嗜まず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...男子(おとこ)の方(かた)が不行跡で...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...目のあたりに行なわれるすべての不行跡を見...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そうした父親の行跡が...
豊島与志雄 「椎の木」
...あなたの多少の不行跡...
豊島与志雄 「常識」
...素性も、碌に判らぬうち、肌を許して、その不行跡を、恥じさえせず、運命?――不埓なっ、何を申す」袋持は、顔を赤くした...
直木三十五 「南国太平記」
...式部大輔儀常々不行跡に付...
久生十蘭 「鈴木主水」
...園の兄は園江の不行跡を知つても全く淡々として釣に耽つてゐたが...
牧野信一 「淡雪」
...東町奉行跡部山城守良弼(あとべやましろのかみよしすけ)も去年四月に現職に任ぜられて...
森鴎外 「大塩平八郎」
...殊(こと)に去年から与力内山を使つて東町奉行跡部(あとべ)の遣(や)つてゐる為事(しごと)が気に食はぬ...
森鴎外 「大塩平八郎」
...小普請組の内で不行跡のため失踪(しっそう)した者たちが数名...
山本周五郎 「風流太平記」
...等々力久蔵の妻君の不行跡を曝露し...
夢野久作 「二重心臓」
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