...家来は女王が行方知れずになつたのを夜の中に聞いてゐたのである...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...梅といふ子が生れた翌年(よくとし)不図(ふと)行方知れずなつてからモウ九年になる...
石川啄木 「鳥影」
...と言ひ残して行方知れずになつたとか...
太宰治 「右大臣実朝」
...三人目の行方知れずになつた本道(ほんだう)(内科醫)で御座います」「それは大變」これは平次の方が驚きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今度はお孃さんがさらはれた」「何? お孃さんが――」「お絹さんが昨夜のうちに行方知れずだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それつ切り行方知れずになつた方だ」「えツ」「お前さんに出て貰ひたいばかりに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吉三郎はそれつきり行方知れずになりましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「先代の旦那が行方知れずになった時...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...逐電(ちくでん)して行方知れず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たった一粒種の鉄三郎様は三年前十八歳で行方知れずになられた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行方知れずになる前の晩そんなことを言つてゐました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あの娘(こ)が見えなくなつたのです」「何? お玉が行方知れずになつたといふのか」それは兩國中の見世物小屋を壓倒した...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それっきり行方知れずになっていることはお前も聴いている筈だ」「知ってますとも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...諸犬これを尋ね廻れど更に行方知れず...
南方熊楠 「十二支考」
...父親は三年まえから行方知れずである...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ついに行方知れずに...
山本周五郎 「山彦乙女」
...同じ頃に行方知れずになっているのですから...
吉川英治 「江戸三国志」
...どこへ去ったか行方知れずになってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
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