...京都の公卿伯爵の公達(きんだち)鍋小路(なべこうぢ)行平(ゆきひら)――斯ういふ人達だよ...
内田魯庵 「犬物語」
...伯爵鍋小路行平は正に斯(か)ういふ浅ましい連中の一人だ子...
内田魯庵 「犬物語」
...之はいつぞや行平君が自慢らしく家系を嬢様に物語られたのを傍で聞いてゐたのだ...
内田魯庵 「犬物語」
...行平どの忽ち恍惚(うつとり)として天にあらば比翼の鳥...
内田魯庵 「犬物語」
...行平どのは根が公卿育ちの芋の煮えたも御存じなきノホヽンだから今度は御自身毎日車に召して深草の百夜(もゝよ)通ひも物かはと中々な御熱心であつた...
内田魯庵 「犬物語」
...お銀が勝手の方でといで来た米を入れた行平(ゆきひら)を火鉢にかけて...
徳田秋声 「黴」
...あの松こそは行平よ...
野口米次郎 「能楽論」
...さらに彼の兄行平(ゆきひら)に至っては...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...隠栖(いんせい)の場所は行平(ゆきひら)が「藻塩(もしほ)垂(た)れつつ侘(わ)ぶと答へよ」と歌って住んでいた所に近くて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...勘定奉行平川半治(ひらかわはんじ)はこの議に与(あずか)らなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...行平(ゆきひら)などは今も大時代(おおじだい)の形であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...行平(ゆきひら)などは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ぜひとも松の木を点出しようとする古臭い行平(ゆきひら)式を憎むのである...
柳田国男 「雪国の春」
...「松の行平(ゆきひら)はまことに有難う御座いました」と翁に会釈したという...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...いずれ鈍刀(なまくら)じゃござンすまいね」「もちろん」「とすると――行平(ゆきひら)...
吉川英治 「江戸三国志」
...在原行平(ありわらのゆきひら)が...
吉川英治 「平の将門」
...持ち馴れている行平(ゆきひら)の刀を抜いて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...肩を落しながら刎(は)ね上げた行平(ゆきひら)の切先もまた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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