...米(こめ)は俵(たはら)より涌(わ)き銭(ぜに)は蟇口(がまぐち)より出(いづ)る結構(けつこう)な世(よ)の中(なか)に何(なに)が不足(ふそく)で行倒(ゆきだふ)れの茶番(ちやばん)狂言(きやうげん)する事かとノンキに太平楽(たいへいらく)云ふて...
三文字屋金平 「為文学者経」
...わがやの門口に行倒れていた唇の赤い娘を助けて...
太宰治 「虚構の春」
...」と前置きをしてこの廟の廊下に行倒れるにいたった事情を正直に打明け...
太宰治 「竹青」
...何しろ行倒れのような姿でございましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついに路傍に行倒れにのめって...
中里介山 「大菩薩峠」
...街道筋にゴロゴロ行倒れが毎日のように倒れました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何十人何百人行倒れになるか...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...――たかが物貰いの行倒れで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれ丈けの行倒(ゆきだふ)れを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その行倒れの死骸を見てくれないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奉行所では三条大詰河原に救小屋を建てて行倒れを収容したが...
久生十蘭 「奥の海」
...下谷(したや)の御門前(ごもんぜん)で行倒れになりかけているのを気の毒に思って連れ帰って下僕(しもべ)にした...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...馬流の方じゃ土方みてえな行倒れを助けてやったら...
三好十郎 「樹氷」
...行倒(ゆきだお)れがあったのを共同墓地に埋めたということがあるではありませんか...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ですけれど行倒れに石塔を建てて遣(や)る人はございません...
森鴎外 「渋江抽斎」
...行倒れで収容された者などもいた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...行倒れだ」「何だ何だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...このまま行倒おれにならっしゃるところだったによ」「忠平の死骸が...
夢野久作 「眼を開く」
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