...身請けされて行った先は話さなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...その行った先には...
徳田秋声 「あらくれ」
...解剖室の方へ運ばれて行った先生の死骸が...
徳田秋声 「黴」
...江川に連れられて行った先は...
豊島与志雄 「水甕」
...実は今夜連れられて行った先で...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...いつでもそうおっしゃるの」「へえ元は何だったんです」「何でも天璋院(てんしょういん)様の御祐筆(ごゆうひつ)の妹の御嫁に行った先(さ)きの御(お)っかさんの甥(おい)の娘なんだって」「何ですって?」「あの天璋院様の御祐筆の妹の御嫁にいった……」「なるほど...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「どうしても昨夜行った先を言いたくないのか」「…………」ようやく挙げた小三郎の顔には...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行った先の名前は」「巴(ともえ)町の御浪人で大橋伝中様...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕が頭を下げて行った先々の人間達は...
林芙美子 「魚の序文」
...おれが養子に行った先の...
火野葦平 「花と龍」
...早速見に行くか」第三十四章 王族俳優レックミア侍従がダーッと駆けて行った先に裏階段があり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...一太は行った先で遊んでいることも出来なかったし...
宮本百合子 「一太と母」
...行った先は池袋から東上線というので朝霞(あさか)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...御当人にも分らなかったでしょう」「してその行った先は?」「手先を追わせてありますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...越前の行った先より...
吉川英治 「大岡越前」
...袁紹の子息や冀州の残党が落ちのびて行った先の消息も怠らず探らせていた...
吉川英治 「三国志」
...笠置挙兵のまえに発せられていた天皇の檄(げき)が行った先は...
吉川英治 「私本太平記」
...何しろ、行った先でも、舟の中でも、晴れ着を装われた御子(みこ)様の自分が祝福される中心であった...
吉川英治 「平の将門」
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