...木村との行く末の破滅を知らせる悪い辻占(つじうら)かもしれない...
有島武郎 「或る女」
...だれからも働きのある行く末たのもしい人と思われながら...
有島武郎 「或る女」
...運命の行く末をためしてみたくなりました...
太宰治 「愛と美について」
...行く末というようなものが上(うわ)っ面(つら)へのぼって来たところであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...行く末を祈る為に...
中里介山 「「峠」という字」
...行く末の事を考へるやうになると見えて使ひいゝし...
林芙美子 「浮雲」
...遠い行く末を美しく夢みたのだった...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...同時に自分の行く末から差し込んでくる仄(ほの)あかりとの...
堀辰雄 「花を持てる女」
...思い余りし吾れの行く末美しい花をながめりや憂ひを忘る...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...行く末の相談どころでなく...
夢野久作 「霊感!」
...けれど、わたしを真の子のように可愛がって下された王允様は、行く末は必ず、凜々(りり)しい英傑の士を選んで嫁(かしず)けてやるぞ――といつも仰っしゃって下さいました...
吉川英治 「三国志」
...和子の行く末を思うなら...
吉川英治 「私本太平記」
...行く末御用に立てられよう」逞しい豊麻呂の後ろ姿にも...
吉川英治 「私本太平記」
...行く末までの随身も惜しまなかったに相違ない...
吉川英治 「私本太平記」
...日吉の行く末に祈ったものであったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...「行く末、信長の三女を娶(めあ)わそう...
吉川英治 「新書太閤記」
...どんな悪性の女子におなりなさるやら行く末のほどが案じられる」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...行く末わるい話ではないぞ」「私は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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