...行く末うたてのみ侍れば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...落行く末はいづれ同じ戀慕の淵...
高山樗牛 「瀧口入道」
...夢ともなく現(うつつ)ともなしに遠いおぼろげな行く末々のこと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...」そうなる時の自分の行く末のために...
徳田秋声 「爛」
...終いには――終いにはお前の行く末に邪魔になると思い込んで...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...破滅に瀕して躊躇したり自分の行く末を打ち明けようとしている相手の心を彼女が試そうとするのは極めて自然である...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「行く末を短きものと思ひなば目の前にだにそむかざらなんすべてはかない人生にいて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...追いつ追われつ行く末は...
夢野久作 「白髪小僧」
...行く末の事を考えまわしているうちに...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「今、聞いていると、てめえは行く末、偉い者になる人相を備えているそうだな...
吉川英治 「三国志」
...曹操が少年時分には行く末が案じられる不良だなどと...
吉川英治 「三国志」
...途上(みち)で、道誉と別れた高氏は、ふたたび、ぶらりぶらりの馬居眠りでもして行くような姿だったが、胸のうちでは、「行く末、ああいう男を、敵にまわしては、うるさかろう...
吉川英治 「私本太平記」
...行く末御用に立てられよう」逞しい豊麻呂の後ろ姿にも...
吉川英治 「私本太平記」
...行く末たのむ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...「行く末、信長の三女を娶(めあ)わそう...
吉川英治 「新書太閤記」
...幼い者たちの行く末...
吉川英治 「新書太閤記」
...物好きにも、護符(ごふ)の禁を破って、人の世の地上へ、百八の魔をばら撒(ま)いたからには、行く末、どんな世態を見ることやら、いまから身も縮む思いがされます...
吉川英治 「新・水滸伝」
...行く末当てにならないものだ」「したが...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索