...しみ/″\と行く春のさびしさを味ふのは寧ろ快いが...
相馬御風 「獨愁」
...春水(しゅんすい)をせせらぐやうにしつらへし唄(うた)ひつつ笑(え)まひつつ行く春の人春草を踏み越え/\鳩(はと)あるく三月十九日 物芽会...
高浜虚子 「六百句」
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高見順 「死の淵より」
...墓地越しに町の灯見ゆる遠蛙行く春の蚊にほろ醉ひのさめにけりこうした句作境涯に心ゆくばかり浸り得さしてくれた姉に感謝せざるを得ない...
富田木歩 「小さな旅」
...行く春や蘆間の水の油色思い残すこともなく帰途についた...
富田木歩 「小さな旅」
...行く春や重たき琵琶(びわ)のだき心と云う句もあるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...梅から櫻へ移り行く春の風物を眺めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梅から桜へ移り行く春の風物を眺めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行く春や白き花見ゆ垣の隙(ひま)この句もまた...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...暮れ行く春を惜んだとのことである...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ましてそれは心の動き易い行く春のこととてなほさらである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...行く春や葛西の男鋏刀(はさみ)して躑躅を切りぬ居丈ばかりに今を盛りと咲き誇つてゐた躑躅も漸く散つて春も暮れようとする一日...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...(先に行く春子に声をかける)おばさん...
三好十郎 「樹氷」
...行く春の巷(ちまた)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...白々と行く春の寂寥(せきりょう)だけがそこにあった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...菊地慎太郎は行く春の桜の花がチラと散る夕べ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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