...お母さんが行く先々でお前の事を何んつて云つてるか知つてるかい...
伊藤野枝 「惑ひ」
...自分の行く先の事はすつかり忘れてしまつて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...我々の行く先を遮りながら叫んだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...わたくしが素読を学びに行く先生の家はこの崖下の空庭とは...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...行く先を説明して聞かせた上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人の行く先を突き止めて来ましょうか」ガラッ八は鼻を蠢(うごめ)かします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行く先々で見物(みもの)にされるのでやつれてしまった...
久生十蘭 「奥の海」
...自慢で自慢でしようがなくて、行く先々で、精いっぱいに吹聴する...
久生十蘭 「キャラコさん」
...書類の行く先を正確に言いましょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...百合子は行く先々の地に着くと自炊などゝいふ考へは毛頭もなく...
牧野信一 「好色夢」
...行く先々の楽屋中へ漂ってきた...
正岡容 「寄席」
...行く先は知らない国である...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...あなたがたのこれから行く先ざきへたずねて行きましょう...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...彼の行く先々には...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...細川三齋は參覲交替の旅中にも行く先々の宿場の庭にこの石燈籠を建てて眺め...
室生犀星 「京洛日記」
...行く先に頃合いの空家があろうとなかろうと...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...流浪の行く先々で...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の行く先に御仏の慈悲あれと心から祈った...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??