...「この船の行く先...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...行く先までの距離は可なり遠かつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...行く先には田があったり畠があったりした...
田山花袋 「田舎教師」
...行く先々で、その時はまるで荷厄介のように思って、惜げもなく知った人にくれたり、棄値(すてね)で売ったり又は著崩(きくず)したりして、何一つ身につくもののなかったお島は、少しばかり纏(まと)まった収入の当がつくと、それを見越して、月島にいる頃から知っていた呉服屋で、小野田が目をまわすような派手なものを取って来て、それを自分に仕立てて、男をも着飾らせ、自分にも着けたりした...
徳田秋声 「あらくれ」
...行く先などはどこだか分からないけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...さすらい行く先々の風景は...
永井荷風 「草紅葉」
...行く先行く先がボヤボヤとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...これから行く先の日取りまで数えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...落ち行く先きは九州相良(さがら)って云うじゃないか」「云うかも知れんが...
夏目漱石 「二百十日」
...行く先々の楽屋中へ漂ってきた...
正岡容 「寄席」
...愛媛県温泉郡久米村高井)どうして旅の僧が行く先々に...
柳田國男 「日本の伝説」
...旅の愁いはこうしてこれから行く先ざきの自分に...
横光利一 「旅愁」
...行く先きを見渡すと...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...行く先々の野路(のじ)や郷(さと)には...
吉川英治 「私本太平記」
...その行く先は大殿のほか誰が知りましょうや――と賢俊は思った...
吉川英治 「私本太平記」
...各地行く先々で蒐集(しゅうしゅう)された...
吉川英治 「随筆 新平家」
...幕吏の手は行く先々に伸び...
吉川英治 「旗岡巡査」
...何処か行く先を囁(ささや)いて...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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