...或いは画家であっても困ると思って細田氏の行く先々にも度々ついて行きましたが...
海野十三 「三角形の恐怖」
...電車の行く先もって天地晦冥(かいめい)...
橘外男 「雷嫌いの話」
...明日ホテルへ落ち合ってから相談の上で行く先をきめてもよいと云っている...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ちゃんと行く先を知っている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...行く先は暗くなった...
夏目漱石 「坑夫」
...行く先は大工の吉五郎の留守宅...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...畢竟(ひっきょう)これを率ゐて行く先輩がないのと少年に学問含蓄(がんちく)がないのとに基因するのであらう...
正岡子規 「病牀六尺」
...幸いにわたしたちはたびたびおおぜいの百姓(ひゃくしょう)やばくろうに行く先の村むらで出会うので...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...いつでも行く先へ網を張る様な事を仕出来して...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...のがれて行く先は落葉松(からまつ)の疎林で...
吉川英治 「江戸三国志」
...ふた手にわかれた二人の行く先に...
吉川英治 「江戸三国志」
...すべては行く先の運次第だ...
吉川英治 「三国志」
...君の落ち行く先なら...
吉川英治 「三国志」
...しかし、天まだ明けず、その行く先には、またまた、一面の火が長蛇の如く彼方の闇に横たわっていた...
吉川英治 「三国志」
...行く先は東京(とうけい)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...各地行く先々で蒐集(しゅうしゅう)された...
吉川英治 「随筆 新平家」
...それに行く先がちと辺鄙(へんぴ)な...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何日には何處に出るといふ風の豫定を作つておいて貰ふか毎日行く先々から電報でも打つて貰はぬことにはまさかの時に誠に困るといふのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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