...ふたりが行くさきざきには...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...中には行くさきざきまで気遣って...
井上円了 「おばけの正体」
...平靖号の行くさきざきへ配布して...
海野十三 「火薬船」
...私の行くさきざきに付纒って...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...わたしはその書物によつて、行くさきざきで、薬草のことをしらべたり、また手品のげいを習つたりして、手品使たちといつしよに旅をすることになりました...
豊島与志雄 「スミトラ物語」
...「そんなことを言ったって、与八さん、そりゃ無理なことですよ、どうして、ひとりで日本中が廻れますか、第一食べても行かなけりゃならず、路用も少ないことじゃないでしょうし……」実際の生活と、経費の問題からさとらせてゆこうとしたが、与八は更に動ずるの色なく、「ええ、そのことは心配ねえんです、わしらは、この一本の鉈(なた)を持って行きますよ」七十三与八は郁太郎にかけていた片手を離して、帯に吊(つる)してあった一梃(いっちょう)の鉈にさわってお松に見せ、「わしは、東妙和尚さんから、この鉈を使うことを教えられている、これが一梃あれば、どうやら、物の形が人様に見せられるようになったから、これを持って、彫物(ほりもの)をしながら、日本中を歩いてみてえつもりだ」「まあ……では、永い間の心がけね」「ああ、東妙和尚さんもそう言わっしゃった、与八、それだけ腕が出来たら、もう田舎廻(いなかまわ)りの彫物師の西行をしても食っていけるぞい、と言われました時から思い立ちました、行くさきざき、何か彫らしてもらっては、草鞋銭(わらじせん)を下さるところからはいただき、下さらねえ時は、水を飲んで旅をしてみようと、心がけていたですよ、お松さん...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは東妙和尚から授けられて、これによって、行くさきざきで、与八独特の彫刻を試みて、それで世渡り、旅稼ぎをしようとの用心にほかありません――行き行きて、その翌日、大菩薩峠の麓まで来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからスルスルと行くさきざきにむずかゆい感じを起させながら胸を這って袖口から出た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...何事が行くさきざきの国にあろうかと興味も多い...
横光利一 「欧洲紀行」
...何故にこのように自分の生活の行くさきざきが暗いのであろう...
横光利一 「上海」
...これから行くさきざきの異国で...
横光利一 「旅愁」
...行くさきざきで風景を賞し...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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