...異様な人々と行き違う――僧侶や紳士や派手に装った婦人や学生や小学校の子供や...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...計画したことはみな行き違う...
大杉栄 「獄中消息」
...列車の行き違うところで...
林不忘 「安重根」
...闇の中を行き違う兵士の黒い群れ...
田山花袋 「一兵卒」
...銀座の四つ角で自動車電車の行き違う間を...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...互いに用心深くお互いを偵察し合いながら行き違う...
寺田寅彦 「軽井沢」
...街で行き違う見ず知らずの女の心と同じように...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...縦横に行き違う軍属...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それと行き違うごとに...
中里介山 「大菩薩峠」
...多少の畏憚(おそれ)を以て行き違うものもあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれも人間だぞと心の中(うち)で喧嘩(けんか)を買いながら行き違う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...おそらく馬車と行き違うことになろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...フリイデマン氏と行き違うわずかな人々の足音が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...哀愁にとざされた露月は、行き違うまで、その人の姿にも気がつかなかったのでしたが、ふと、鼻を撲(う)つ好(この)もしい香りに、編笠をかかげて見返えりますと、僕の肩にかたげられたは、今剪(き)り前(た)ての園咲(そのざき)の白つつじが、白く涼しく匂っているのです...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...一人乗(いちにんのり)の人力車が行き違うことの出来ぬ横町に這入るのだから...
森鴎外 「雁」
...二台の人力車がらくに行き違うだけの道を隔てて...
森鴎外 「二人の友」
...行き違うまいとの心遣いからだけでも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あぶなく行き違うところだったな」「総門の外に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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