...これは行き違いになったものらしい...
海野十三 「三人の双生児」
...いまの話では行き違いになったらしいが...
海野十三 「蠅男」
...お前と行き違いにはならなかったか」波越氏が尋ねると...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...背後(うしろ)の入口から行き違(ちが)い前の入口から行き違い窺(のぞ)いているのも知らないで...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...面(おもて)黒々と日にやけてまだ夏服の破れたるまま宇品(うじな)より今上陸して来つと覚しき者と行き違い...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...馬車が行き違いぶつかり合って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...妙なことから行き違いになってしまった(この顛末はあとで委しく書く)...
中里介山 「生前身後の事」
...向(むこ)うからはいって来た芸者の一人が、行き違いながら、笑って挨拶をした...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...したがってトリックもまた人間の心の動きの盲点を利用したものや、感情の行き違い、注意のズレといった、心理的なものになり易く、そのトリックは、時代や文化によって、動き易いものではない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...言葉の行き違いと言った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰だって行き違いと云う事はあるもの……」「考えてみなさい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...まあ一寸したことの行き違いだから勘弁してくれ給え」と頭を下げた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...「行き違いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...過失や行き違いがかえってそれに趣き風情を添える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こうした行き違いのソモソモがどこから始まっておりますか...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...なにかの行き違いから...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...どういう行き違いか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ言葉の間違いや事件の行き違いのほかに根のない誤解ならば...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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