...行き逢う駄馬が鬣(たてがみ)を振わして雨の滴を顔のあたりへ飛ばせて来ることもある...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...行き逢う侍女もみんな悲しげな面持をして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ハタリと行き逢うことがたびたびあった...
谷崎潤一郎 「秘密」
...行き逢う山をとめもきよらかである...
種田山頭火 「旅日記」
...明日もきっとあの女はひょっくり自分と行き逢うにちがいないと思った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...私の眼は行き逢うあらゆる女に向けられていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...下肥(しもごえ)を運ぶ農家の車に行き逢う外(ほか)...
永井荷風 「葛飾土産」
...または散歩の道すがら行き逢う実際の男だのを見てさえ...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...退く浪と寄する浪の間にウィリアムとシーワルドがはたと行き逢う...
夏目漱石 「幻影の盾」
...門口(かどぐち)などで行き逢うと...
夏目漱石 「門」
...行き逢う旅人らも...
宮崎湖処子 「空屋」
...茶庭にはいると細かい感情に行き逢うて何かほつとしたやうな氣持になるのであつた...
室生犀星 「京洛日記」
...お茶の水を降りて来る電車と行き逢う辺(あたり)の角屋敷(かどやしき)になっていた...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...しかし行き逢う人が自分の方を見て...
森鴎外 「安井夫人」
...行き逢う人の態度はよほど不遠慮になって...
森鴎外 「安井夫人」
...行き逢う人は大抵識り合った中であった...
森鴎外 「安井夫人」
...途中行き逢うた所を領分の堺に立てようということになりました...
柳田國男 「日本の伝説」
...昔兎に行き逢うて田螺(たつぶ)が一首の歌をかけた...
柳田国男 「雪国の春」
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