...だから「下人が雨やみを待っていた」と云うよりも「雨にふりこめられた下人が、行き所がなくて、途方にくれていた」と云う方が、適当である...
芥川龍之介 「羅生門」
...行き所に悩んでいた英三夫妻は内心躍りあがらんばかりに喜んだがともかくその場は明答を保留することとした...
海野十三 「雷」
...どこへも持って行き所の無い...
太宰治 「八十八夜」
...不思議にもジャヴェルの手をのがれたあの晩のように行き所に困ることがないからであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...行き所を失った肉が...
夏目漱石 「虞美人草」
...行き所のない苦しまぎれに...
夏目漱石 「坑夫」
...行き所のないゆき子を...
林芙美子 「浮雲」
...」三人ともいよ/\行き所がなくなつたので...
牧野信一 「南風譜」
...切(き)ッ尖(さき)の行き所は見事に狂っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...行き所のない彰義隊の人々は...
吉川英治 「松のや露八」
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