...行き当りの黒板塀のドアを引きあけ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...行き当り行き当り行く花の客三月二十八日 高木峡川(きょうせん)送別...
高浜虚子 「六百句」
...私はそのまま行き当りばったり...
太宰治 「デカダン抗議」
...ただ足に任せて行き当りバッタリ歩道を歩いていたが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...彼は行き当りばったり眼についた扉を思い切って押しひらいて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...それが行き当りつつある困難...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...芝生の行き当りに葭簀掛(よしずが)けの踊舞台(おどりぶたい)があって...
夏目漱石 「野分」
...君は一体行き当りばったり過ぎるよ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...三百里の処にて無人の島嶼に行き当り...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...一寸とした新鮮な感じに行き当りさへすれば...
牧野信一 「爪」
...行き当りばったりで気に入ったところで唄っていさえすればいいんですよ...
室生犀星 「幻影の都市」
...だから多くは行き当りばったりの修行で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その夜その夜の風の吹き廻しで行き当りばったりの所で睡眠をとったのである...
山之口貘 「私の青年時代」
...ヨロヨロと背後(うしろ)によろめいて壁に行き当りました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...廊下の行き当りから聞えて来た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...古ぼけた一本釣の道具を出して「ちょうど大群(むれ)に行き当りましたので……」という...
夢野久作 「爆弾太平記」
...泥棒は又カンカンと言う物に行き当りました...
夢野久作 「雪子さんの泥棒よけ」
...いつも戦(いくさ)は行き当りばッたりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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