...昔よく行きつけた村の宿屋へ急いだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...この訃音(ふいん)を行きつけの珈琲店(コオヒイてん)で耳にしたが...
芥川龍之介 「手巾」
...行きつけの店が、この先にあるんだ」「そうだな」いらいらした運転手に気をつけろと、誰からか言われたのを、彼は思い出した...
梅崎春生 「記憶」
...彼の行きつけの風呂向井湯という...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...いつも行きつけているので...
海野十三 「人間灰」
...父のゐた時分から家(うち)の行きつけの心安い海水浴の宿屋であつた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...なかなか錦へ行く暇などはなかったのだ)行きつけの八百屋(やおや)の店で筍(たけのこ)と蚕豆(そらまめ)ときぬさやを少々買う...
谷崎潤一郎 「鍵」
...スクルージは行きつけの陰気な居酒屋で...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...銀座では原田さんの行きつけらしいヱスキモオへ入つた...
徳田秋聲 「ある夜」
...七行きつけの家で松島はしばらく小菊を呼んでいた...
徳田秋声 「縮図」
...或ひはお客をつれて行きつけてゐる支那料理屋では満員であつた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...K―達の行きつけの家で...
徳田秋聲 「和解」
...とても天国へなどまともに行きつけるものでないことを承知していますのに(だって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...僕が行きつけのカフェーに以前いた...
豊島与志雄 「阿亀」
...あたかも毎日銀行へ金を取りに行きつけた者に対する口ぶりである...
夏目漱石 「三四郎」
...なかなかその場所に行きつけなかった...
久生十蘭 「肌色の月」
...男は行きつけの旦那衆の手伝いをして家に帰って寝たが...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...食事場も行きつけの店の一二は開店していたので昨日のようには誰も困らず...
横光利一 「旅愁」
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