...牛車(ぎっしゃ)の行きかいのしげかった道も...
芥川龍之介 「偸盗」
...白砂(しらすな)の上を人々が手を取り合って行きかいしております...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...なんの目的とも知れず流れ込むいろいろの人の行きかいを...
寺田寅彦 「時事雑感」
...大方はすゝきなりけり秋の山伊豆相模境もわかず花すゝき二十余年前までは金紋さき箱の行列整々として鳥毛片鎌など威勢よく振り立て振り立て行きかいし街道の繁昌もあわれものの本にのみ残りて草刈るわらべの小道一筋を除きて外は草の生い出でぬ処もなく僅かに行列のおもかげを薄の穂にとどめたり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...姫君の間にも手紙の行きかいが多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いろんな朝の物音が行きかい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...秋深む移りのほかは、雲の行きかい、山の姿、きのうも今日も、変りはない...
吉川英治 「私本太平記」
...比叡(ひえい)の雲の行きかいを見るに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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