...その肥つた血色のいい顔にいつものやうな穏やかな笑を見せながら石階を降りて龍子の方に近づいて来た...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...血色のいい顔、大きな体の持主だ...
海野十三 「地獄の使者」
...ドレゴは血色のいい顔で肯いて...
海野十三 「地球発狂事件」
...幽霊を釣りだす餌(えさ)をもってきましたよ」蜂矢探偵は血色のいい顔を課長の方へ向けて笑うと...
海野十三 「四次元漂流」
...さもきげんがよさそうに若い血色のいい顔を輝かして往来の人々に公平に愛嬌(あいきょう)を放散している...
寺田寅彦 「柿の種」
...そして彼の丸々とした血色のいい顔は...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...血色のいい顔色はなお更赧(あか)らみ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...きちんとした服装、血色のいい顔、要領のいい応答...
永井隆 「この子を残して」
...不思議やセエラは血色のいい顔に微笑を湛え...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...そのむっくりと肥(ふと)った血色のいい顔には善良の性(しょう)があらわれ...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...血色のいい顔をした青年でした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...血色のいい顔が青ざめ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...血色のいい顔に温和な微笑を湛え...
山本周五郎 「やぶからし」
...俺あ赤じゃねえかと思うんだがなあ」逞ましい腕を組んでいた又野が血色のいい顔を不愉快そうに撫でまわした...
夢野久作 「オンチ」
...藤六の血色のいい顔が蒼白く萎(しな)びて...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...お前は血色のいい顔になる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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