...(血臭い身装(みなり)を改めて来てよかった)と思った...
吉川英治 「上杉謙信」
...法(のり)の庭(にわ)を血臭い姿の剣光にうずめて...
吉川英治 「私本太平記」
...自身もまた去年いらいの血臭い生活をこの日に少し憩(いこ)いたかった...
吉川英治 「私本太平記」
...血臭い」と、顔を振って、後ろの幕(とばり)を揚げさせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...誰もが血臭いにおいに附きまとわれてならなかったとみえる...
吉川英治 「新書太閤記」
...山裾の北方から東にかけての兵舎や厩舎(きゅうしゃ)なども各所に煙を噴(ふ)き、火薬であろう、折々、炸爆(さくばく)する音も交(まじ)えて、生木の燃える熱風で、血臭い大地に、一時、木の葉の灰を雪のように降らせた...
吉川英治 「新書太閤記」
...どれをみても血臭い野性の命知らずだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ちょっと途(と)ぎれていた血臭い修羅場を忘れかけていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...血臭い業(わざ)は思い絶ち...
吉川英治 「源頼朝」
...悲壮というような血臭いものもない程...
吉川英治 「源頼朝」
...血臭いものが眼の前へ来たようで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...三――血臭いお人...
吉川英治 「宮本武蔵」
...……血臭い世間は嘘のようだ」薄暮(はくぼ)のあいろに向って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...血臭いので、暫くすると、犬が吠えかかった...
吉川英治 「山浦清麿」
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