...聖母の心(むね)より血汐出でたる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...生身(なまみ)の肌(はだへ)をいたはりつつ血汐に染める深手を...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...岩疊な顏に優しく溢れる血汐の喜びどこにも不健康のしるしは見られ無い力を出しすぎる位いくらでも笑ひつゞけてゐる小供と母の顏樂々とした笑ひの中に肉が躍り神々の喜びがゆらぐ肉體を精神が活氣づける...
千家元麿 「自分は見た」
...脆(もろ)くも破れて空しく一族の血汐(ちしほ)を平等院(びやうどうゐん)の夏草(なつくさ)に染めたりしは...
高山樗牛 「瀧口入道」
...現代はすでに否定の多くの窮極を連れたる血汐をもって味わいつくしてきている...
中井正一 「探偵小説の芸術性」
...嘘(うそ)にも縁談のことは若い人の血汐(ちしお)を躍(おど)らせねばならぬものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...骨は砕け肉は崩れ皮は破れて血汐は飛ぶ...
根岸正吉 「落ちぬ血痕」
...「あッ」床の上は夥しい血汐...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...かう血汐(ちしほ)に汚れては見る影もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無辜の血汐が彼の両眼にはねかかつた……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...まざまざと滲(にじ)み出してきたのはまぎれもない血汐の雫(しずく)……「ちぇッ...
吉川英治 「江戸三国志」
...光子(てるこ)の御方だけは今にもそこへ流れる血汐を...
吉川英治 「剣難女難」
...血汐(ちしお)をあびて逃げかえってきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...血汐(ちしお)だらけな武者(むしゃ)わらじがズカズカと踏ンづけてひとところへかたまったかと思うと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...血汐(ちしお)を吹(ふ)ッかけて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...漆(うるし)が干(ひ)からびたような鏃(やじり)の血汐を啓之助に見せていった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...血汐で書いた隠密の暗号文字...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...甲賀世阿弥の血汐とぎらん草の汁に染まって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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