...聖母の心(むね)より血汐出でたる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...手早く血汐(ちしお)を装いて...
泉鏡花 「活人形」
...血汐にまみれ汚されて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...気をつけて見ると血汐(ちしお)のあとが...
中里介山 「大菩薩峠」
...血汐に汚れた手も洗わずに...
野村胡堂 「十字架観音」
...血汐を拭き浄(きよ)められております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こう血汐に汚れては見る影もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...血汐は顏から肩へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭はこぼれた血汐をめぐつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは東臺(とうだい)の五月雨(さみだれ)にながす血汐(ちしほ)の赤(あか)き心(こヽろ)を首尾(しゆび)よく顯(あら)はして露(つゆ)とや消(き)えし...
樋口一葉 「經つくゑ」
...渝(かは)らぬ契(ちぎ)りの誰(た)れなれや千年(せんねん)の松風(しようふう)颯々(さつ/\)として血汐(ちしほ)は殘(のこ)らぬ草葉(くさば)の緑(みどり)と枯(か)れわたる霜(しも)の色(いろ)かなしく照(て)らし出(い)だす月(つき)一片(いつぺん)何(なん)の恨(うら)みや吊(とぶら)ふらん此處(こゝ)鴛鴦(ゑんあう)の塚(つか)の上(うへ)に...
樋口一葉 「別れ霜」
...終に紅い血汐(ちしお)が塗られた...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...ひきちぎった襦袢(じゅばん)の袖(そで)に泉水の水を浸して畳の血汐(ちしお)を洗い去り...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...荒い血汐(ちしほ)の洗礼で...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ぶちまけたように一面の血汐(ちしお)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...そのいちめんな血汐や柱の刀きずの凄惨なるありさまに気を失うかもわからないでしょう...
吉川英治 「江戸三国志」
...点々の血汐(ちしお)を染(そ)めていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...孫兵衛にはあの秘冊(ひさつ)に血汐(ちしお)の細字で綴(つづ)られている隠密組の隠語が読めないのであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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