...親族(うから)の血汐(ちしほ)が流(なが)されてゐる!公平(こうへい)な御領主(ごりゃうしゅ)さま...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...憂悲愁(うきかなしみ)が互(たが)ひの血汐(ちしほ)を涸(か)らしたのぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...人間の血汐のなかにそだってきた...
中井正一 「生まれ変った赤坂離宮」
...折れた針の創(きず)から滾々(こんこん)と湧き出す血汐を面白そうにながめています...
中里介山 「大菩薩峠」
...サツと疊に流るゝ血汐...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...血汐は顏から肩へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成るほどこの歌の如きにしても 柔肌の熱き血汐に触れも見でさびしからずや道を説く君 のやうに 鎌倉や御仏なれどシヤカムニは美男におはす夏木立哉 のやうに一読直ちに瞭然とは行かない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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広海大治 「サガレンの浮浪者」
...終に紅い血汐(ちしお)が塗られた...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...そなたの熱いわかわかしい血汐(ちしお)と肉の中に...
山川方夫 「菊」
...ザアッと流れる水の瀬(せ)で血汐(ちしお)をあらい...
吉川英治 「神州天馬侠」
...きッと奉納(ほうのう)いたします」血汐(ちしお)も吐(は)かんばかりである...
吉川英治 「神州天馬侠」
...斬(き)ッつ斬られつした血汐(ちしお)や槍(やり)の折れや...
吉川英治 「神州天馬侠」
...血汐(ちしお)だらけな武者(むしゃ)わらじがズカズカと踏ンづけてひとところへかたまったかと思うと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...柄糸(つかいと)へ唇をつける者などの血汐をいよいよ惣毛立(そうけだ)たせ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こんこんと噴き出した温(ぬる)い血汐!船床(ふなどこ)のかしいでいるままに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...サーッと早い血汐が裾へ行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...痛々しい血汐をにじませている...
吉川英治 「無宿人国記」
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