...血も涙もない発言をして彼女を傷つけてしまった...
...その悪質な犯罪者は血も涙もない行為を繰り返した...
...あの医者は血も涙もない態度で手術を行っていた...
...血も涙もない冷静さが必要な緊急事態に対処することが求められる...
...血も涙もない遣(や)り方のように聞える...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかにも農民に対して血も涙もないやり方のように聞える...
中里介山 「大菩薩峠」
...血も涙もない殺人鬼の変形のように見るのは当らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...血も涙もない殺人鬼の如く取沙汰(とりざた)するやからは何者だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...血も涙もない奴だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼とてもけっして血も涙もない人間ではなかった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...血も涙もない成吉思汗(ジンギスカン)だ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...西洋(あちら)には血も涙もない悪党が多い...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...血も涙もない冷静な怒り……見ている連中は石のように固くなってしまった...
夢野久作 「オンチ」
...血も涙もない鋼鉄色の瞳をギラギラさせる...
夢野久作 「怪夢」
...良平という奴は生れながらに血も涙もない奴で...
夢野久作 「鉄鎚」
...唯物主義一点張(ばり)の血も涙もない生涯を送ろうと思っていた僕の信念が...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...何事も報いられぬこの世に……神も仏もない、血も涙もない、緑地(オアシス)も蜃気楼(しんきろう)も求められない沙漠のような……カサカサに乾干(ひから)びたこの巨大な空間に、自分の空想が生んだ虚構(うそ)の事実を、唯一無上の天国と信じて、生命がけで抱き締めて来た彼女の心境を、小生等は繰り返し繰り返し憐れみ語り合っております...
夢野久作 「少女地獄」
...皆様はこの心をもって、男性が作る残酷な、血も涙もない、厚顔無恥な悪徳の世界と戦わなければならぬ使命を、まだ歴史のない大昔以来、心の底から本能的に伝統してお出でになるのであります...
夢野久作 「少女地獄」
...血も涙もない男性でも...
夢野久作 「少女地獄」
...ソビエットの唯物主義の奴等は血も涙もないんだからね...
夢野久作 「人間レコード」
...血も涙もない政略家のように誤られたのでございましょうか」答「いや...
吉川英治 「私本太平記」
...血も涙もない仕方ではあるまいか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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