...殺人者が目の前にいるとも知らず血みどろになって狂い廻る断末魔(だんまつま)の光景(ありさま)...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...血みどろの人間の首ではなくて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...血みどろな人殺しが行われようなどとは...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...屏風の中にはお袖が血みどろになっていた...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...気が注(つ)いてみると己(じぶん)は荊棘(いばら)と相撲をとって血みどろになっている...
田中貢太郎 「鷲」
...彼の右腕の端に血みどろなものを見た...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...血みどろの死体をいじり廻すのを商売冥利(みょうり)と考えるためには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ああ我が塔をきづくの額は血みどろ...
萩原朔太郎 「感傷の塔」
...膝(ひざ)から下を血みどろにして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...血みどろにさせた三人...
吉川英治 「江戸三国志」
...翌日の仕事からまるで血みどろになった...
吉川英治 「鬼」
...生涯の運命を血みどろにしてしまふ...
吉川英治 「折々の記」
...まもなく、今切藤五ひとりだけが、血みどろな手で、そこらのクマ笹をつかみ、這い上がッて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...彼はもう血みどろにあきあきしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...今もなお血みどろな模索(もさく)を続けている範宴にとっては...
吉川英治 「親鸞」
...血みどろに(もが)きながらも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その血みどろな拳固(げんこ)でヴィオロオヌを威嚇(いかく)した...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...何等の形式の片影も被(かぶ)せられてない血みどろの若い女の屍体が...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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