...いつの間にか蠢(うごめ)き出した...
芥川龍之介 「女」
...蠢(うごめ)いて出た者がある...
泉鏡花 「婦系図」
...それは不気味にピクピクと蠢(うご)めいていたが...
海野十三 「地球盗難」
...なにか物の蠢(うごめ)く気配を感じた...
海野十三 「俘囚」
...蠢いているものを感じたのです」それと聞くと...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...薄暗い中に蠢(うご)めく人々を一應見廻すと町の人達に後の事を頼んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そりゃどういう判(はん)じ文(もん)だろう?」ガラッ八の鼻はキナ臭く蠢(うごめ)きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お町――とどうして解るんで」ガラツ八の鼻はキナ臭く蠢めきます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」母屋と離屋をつなぐ廊下の真ん中に坐って何やら蠢(うごめ)く姿が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...錢形の親分」由良松は低い鼻を蠢(うご)めかします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地上で蠢動(しゅんどう)してるんだね」藤原は人間であることを悲しむようにこういった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...垢と吹出物に蔽われて虫のように蠢いていたが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...酒蒸桶(さかをけ)が往来をよたよた蠢めいてゐるといつた恰好だつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...下で蠢(うご)めいている人間たちも...
本庄陸男 「石狩川」
...」と鼻を蠢めかすのである...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...微に記憶の蠢く過去と...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...ふとノートル・ダムの石室の中を蠢めきのぼった真紀子の汗ばんだ体の触感も思い出され...
横光利一 「旅愁」
...異様に蠢めく腰部のふくらみに...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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