...いつの間にか蠢(うごめ)き出した...
芥川龍之介 「女」
...ほかの罪人と一しょに蠢(うごめ)いている姿が...
芥川龍之介 「蜘蛛の糸」
...二間程向うの溝の中に蠢(うごめ)いているのは確かに人間だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...抗英の蠢動を開始していた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...蠢(うごめ)き、まつわるものの、いやらしさ...
中島敦 「光と風と夢」
...蠢(うごめ)いていた...
夏目漱石 「永日小品」
...虫のように蠢(うごめ)きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やはり俺が付いていなくちゃ」と低い鼻を蠢(うごめ)かしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かう振り仰いだ八五郎の鼻は少し蠢(うごめ)きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向柳原(むこうやなぎわら)の叔母の家から来たのじゃないってことが」八五郎の鼻はキナ臭く蠢(うごめ)きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今この寮にゐる妾のお民とお園の似顏の手には短刀を描いちやゐない」三輪の萬七は自分のことのやうに鼻を蠢(うご)めかすのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...銭形の親分」由良松は低い鼻を蠢(うご)めかします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの僕の眼に灼きつけられてゐる赤く爛れたむくむくの死体と黒焦の重傷者の蠢く世界が...
原民喜 「長崎の鐘」
...もぞもぞと蠢めき...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...」と鼻を蠢めかすのである...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...泥のような混濁した塊に無数の金属の滑車をつけて蠢動している大亀のようなものだ...
横光利一 「静安寺の碑文」
...瞑想のおん瞼はそんな虫どもの蠢動(しゅんどう)も超然と観(み)ておわしたことだろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...二十余年前の――稲葉山の牢内に蠢(うごめ)いていた自分の姿だった...
吉川英治 「茶漬三略」
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