...蠕々然(ぜんぜんぜん)として歩いている...
芥川龍之介 「女体」
...腐つた木の中の蠕虫(うじむし)も不思議に立派に仕上げられるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...あの死んだ木の中に住んでゐる大きな青虫が、いつか鍬形虫にならねばならないのだが、あの異常な枝のついた顎や、頑丈な硬い完全な昆虫の外被を何からつくるのだらう? 長いかみきりの触角を幼虫は何でつくるのだらう?あげはの蝶の大きな翅を毛虫は何でつくるのだらう? 毛虫や、青虫や、幼虫や、蠕虫は、その時代に、生命を支へる大事な材料を旺(さか)んに集めて蓄めるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蠕動をつづける腸(はらわた)をながめるのであった...
海野十三 「生きている腸」
...例の腸(はらわた)はぴくりぴくりと蠕動をつづけているのであった...
海野十三 「生きている腸」
...ぐにゃりぐにゃりと活撥な蠕動をつづけていた...
海野十三 「生きている腸」
...腸(ちょう)はすぐ活撥な蠕動をはじめる...
海野十三 「生きている腸」
...もどかしい蠕動(ぜんどう)運動だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...蜘蛛の肢は生けるが如く蠕動(ぜんどう)した...
谷崎潤一郎 「刺青」
...眼を持たぬ蠕虫の黒い眠りのやうに...
富永太郎 「断片」
...ゆるい蠕動をはじめた...
豊島与志雄 「非情の愛」
...がやがて、美春はまた上体を屈めて、蠕動しはじめた...
豊島与志雄 「非情の愛」
...胃腸の蠕動の不規則な音が交錯して...
豊島与志雄 「録音集」
...小兎一匹を虜(とりこ)にしてとぐろを巻いて蠕動(ぜんどう)していた客...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おうい」鼻の先から出る黒煙りは鼠色(ねずみいろ)の円柱(まるばしら)の各部が絶間(たえま)なく蠕動(ぜんどう)を起しつつあるごとく...
夏目漱石 「二百十日」
...闇に蠕くものは誰もいなかった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...腸は蠕動力(じゅどうりょく)を失っている位だと医者が申します...
村井弦斎 「食道楽」
...神経の刺戟(しげき)が不随意に腸の蠕動(ぜんどう)を起すことがある...
森鴎外 「金貨」
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